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知っておけば楽になる。共通テスト化学の3つの傾向変化と対策


「大学入試共通テスト」で具体的にどう変わるの? 結局、どんな対策したらいいの?

そんな疑問に対して、大学入試センターが共通テストの改革のために行っている試行調査問題の分析をもとに具体的に解説していきます。

今回は「化学」の解説をしていきます!

新しくはじまる共通テスト化学を攻略するために、センター試験から共通テストがどう変わっていくのかいち早く情報を入手しましょう。共通テストに向けての具体的な対策もチェックしておきましょう。

傾向をつかむことで自分が何を目指してどこまで学習するかが決まってきます。

この記事に書いていることを読んで自分が何をすべきか判断していきましょう。

 

さて、共通テストへの変化ですが、結論から言うと「大きく変化」しています。

30年度共通テスト 化学 試行調査問題の特徴分析

共通テスト試行問題では、全体的に問題の文章量が多くなり、思考力を問う問題が多くみられます。

とはいえ、知識問題も一定数出題されており、そこは通常のセンター試験と変化ない出題でした。全体的な難易度は高くなっています。

共通テスト試行問題のなかで3点ほど着目しておきたい傾向の変化がみられました

グラフや表の読み取り

グラフや表の読み取りにより正解に導く問題が多くみられました。

後の対策の項目で詳しく述べていますが、グラフ・表・実際の現状を相互に照らし合わせて、何が起きているのかをイメージしなければなりませんでした。

難易度は高く、普段からグラフの意味を理解してなければ正答は難しかったでしょう。

さらに特筆すべきは、常用対数表が与えられ、その表をもとに計算値を導く問題です。

読み取り方も記載されているものの、数学になじみの薄い受験生は戸惑うことが予測されました。

↑30年度共通テスト試行問題で与えられた常用対数表(前ページに読み取り方が記載されている。)

学習指導要領を超えた出題

さらに、2つ目の大きな変化としては、学習指導要領外の事柄の出題です。

第2問 Bの問題でイオンの電荷の偏りとその組み合わせによる溶解度の変化という事柄に関して思考する問題が出題されました。問6に関しては、問題文を適切に読むことさえできれば、ほとんど化学を勉強していない人でも解くことができるのではないかという問題でした。

加えて、第3問のBでは、理科課題研究という名のもとに、生徒が自分で合成の研究をするという問題が出題され、実験によって何が生成する可能性があるかを自分で判断しなければならない問題が出題されました。

これまでは、結果が与えられその反応の種類を答えさせるものや逆に、反応のヒントから結果を推測するものが出題されていましたが、ほとんどヒントのない状態で化合物Xを推測しなければなりませんでした。その中の呈色反応を予測する問題も応用力が問われ、正答率は24%と低くなっています。

30年度共通テスト試行問題 第2問 Bで出題された、学習指導要領外の問題を文章から読み解く問題。

第3問Bで出題された「理科課題研究のテーマ」をもとに出題された問題。自分で、なんの変化がおき何ができるかを推測しなければならない応用的な問題

多分野にわたる出題

そして最後の変化としては、異分野が混合された幅広い分野での出題です。

これまでは、一つの大問に対して、理論化学・無機化学・有機化学の分野がほとんどハッキリと分かれていましたが、今回の試行テストでは、有機化学の問題の中に、無機の知識を問うものや、理論的な内容を問う問題がみられました。

第5問は、有機化合物をテーマにしながらもコロイドの知識(無機化学)とその分離の方法(理論化学)の内容が問われ、アミノ酸の問題も出題されるなど多岐にわたっています。

全体の問題構成の変容からみられるように共通テストでは、分野は関係なく一定の話題をもとに幅広い分野の内容を聞く問題構成となるかもしれません。

 ↑30年度共通テスト試行問題で出題された多分野が混合された問題

2020年度センター試験 化学は変わった?

では、これらの試行テストの出題傾向をふまえて、2020年度のセンター試験はどうなったのかみてみましょう。

結果:ほぼ例年通り

問題構成は例年と変わりなく、共通テスト試行問題で出題されたような長い文章や思考力を要する発展的学習内容は出題されていませんでした。

グラフによる読み取りの問題は出題され、少し難易度は高かったものの、例年のセンター試験にもみられるようなものでした。

全体の難易度をみても特に変化はみられず通常のセンター試験と変わりなかったとみて良いでしょう。

特に例を上げて違いをあげるとするならば、第二問の問5は、指示薬の呈色範囲というこれまでにみなかった発展的な内容ですが、問題をちゃんと読めば簡単に理解するもので、思考力を問うというほどの問題ではないように思えます。

しかし、今後このような問題が増え、学習指導要領内から外れた内容を指導要領範囲の基礎知識を用いて思考していくような問題が増えることが予測されます。

来年度からはじまる共通テストの問題はこれまでのセンター試験とは大きく異なる可能性があるので、注意が必要です。

 

来年度からの大学入学共通テスト 化学 はここが違う!共通テストを元に解説!

2020年度のセンター試験は例年と変わりなかったものの、共通テスト試行問題の出題傾向をみる限り、グラフ・表の読み取り、応用問題の思考、複合分野の出題は避けられないように思います。問題の難易度が変化するかは不明ではあります。思考問題を問うとはいえ、必ずしも難しくなるとは限らず、文章を適切に読み取ることができれば簡単に答えがわかる問題もあります。

難易度が大きく変わるわけではなく、「文章から読みとる力」や「知識を応用していく力」など、今までとは違った部分を測られるのだということを念頭においておきましょう。

 

共通テストに向けた対策の変化

以上の傾向と変化の予測をもとに共通テストに向けて具体的にどんな対策が必要なのかを解説します。

1. 知識をおろそかにしない

思考力が問われるからといって暗記をしないというのは間違いです。あくまでも共通テストは、知識が身についていることを前提に問題を出題します。

従来通りの暗記事項は覚えておくことは必須です

2. 表・グラフから実際の現象への対応をイメージする

教科書に書いてある図やグラフをなんとなく覚えておくのではなく、値が急激に変化するタイミングや、逆にずっと変化しないところで、何が起きているのか実際におきている現象とともに、整理しておきましょう。

29年度共通テスト試行問題では、過冷却と凝固点降下のグラフを表の値から自分で想像し、凝固点の値を推測させる問題がありました。自分でグラフを書き、実際になにが起きているかをイメージできなければなりませんでした。

このようにグラフ、表、現象を相互にイメージできる力が求められているでしょう。

↑29年度共通テスト試行問題で出題された表からグラフを思い浮かべ、実際の現象と照らし合わせることが求められる問題

3. 話題が何かを正しく把握する

異なる分野の問題が混合的に出題される問題では、問われている知識が何なのかがわからなくなりがちです。

これまでは、なんとなくで問われている知識がわかりましたが、共通テストでは、文章の中から一体これがどの分野のどの学習内容のことを聞かれているのかを自分で推測しなければなりません。

具体的には、参考書で分野ごとに学んだ後に、学習内容がランダムで複合的に問われるような問題集、あるいは大学個別入試の過去問などを利用しての実践的な学習をするとよいでしょう。

 

まとめ

2021年から始まる共通テストでの化学の変化は、

・グラフや表の読み取り

・学習指導要領を超えた出題

・多分野にわたる出題

の3点です。

そして問題傾向の変更への対策として、

・知識をおろそかにしない・表・グラフから実際の現象への対応をイメージする

・話題が何かを正しく把握する

が大切になってきます。繰り返しですが、傾向をつかむことで自分が何を目指してどこまで学習するかが決まってきます。

この記事に書いていることを読み返して自分の足りない力を見つけましょう。

 

共通テストは一人ひとりに合わせた対策が重要

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