今回は2019年度の同志社の日本史を参考に、同志社の日本史について分析し具体的な参考書とともに対策法を紹介していきます。
同志社大学 傾向と対策 日本史
同志社大学の日本史は、要求される知識のレベルとしてはおおよそセンター試験より上の段階となっています。またセンター試験とは違い、漢字が書けなければ得点は得られないので面倒臭がらず日々の勉強で書いて覚えることを意識すると良いでしょう。知識がなければ絶対に解けないような難問も一定数ありますが、前問と関連している問題も多いので一つ一つの知識として覚えるより、一連の流れとして体系的に覚えたほうが得点アップにつながると感じました。
過去3年分の出題分野を見てみると、中世(平安、特に院政期)、近世(江戸)、近代(明治)の3問構成で出題されているという偏りが少しだけあります。特にそのあたりの分野は教科書だけでなく資料集やその他参考書を参照して理解を深めると良いでしょう。また、日本史が得意な方は二冊の参考書を読むことで歴史の理解が立体的になりますのでおすすめです。
時間的には余裕があると思いますので、何度も問題を読み返してケアレスミスの無いようにすると良いでしょう。
大問ごとの分析
大問1 【10〜15世紀の武家の争乱、政変】
基本的には標準問題が集められています。特にこの時代における争乱の順番などは歴史を流れから理解できていると途端に簡単な問題となるので、知識獲得を一問一答などに頼らず教科書を何度も読むことを心がけましょう。時々難解な知識問題が出題されていますが、その問題は合否に大きく関わってきません。それよりも、他の受験者が確実にとってくる問題を自分も落とさないこと、解ける問題なのに漢字が書けなくて得点できなかったということの無いように書き取りをしておくことが重要になってきます。
大問2 【織田信長、徳川吉宗、松平定信の政策】
大問1よりも平易な問題が多いと感じました。中学でもならったような問題が出題されているので落ち着いてしっかりと得点源にしましょう。また、資料問題が3問出題されました。人によっては資料問題でわかっている問題を落としてしまうということもあると思います。文章はたしかに初めてみるものですが、これは文章を読まずとも下の説明で解くことができる知識問題です。この様な形式に慣れていないうちは戸惑いますので、試験までには過去問を解くことでなれておきましょう。
大問3 近代の文化、外交、社会
他の大問と比較して、やや難な印象を受けました。問題としては標準問題が多いのですが、特に文化史においては教科書で確認しても隅にしか書かれていない内容が沢山出題されています。文学は丸暗記に頼らず、〇〇主義によるグループ分けを行うようにすれば答えやすくなる問題が多くありました。図表等で参照したところ、時代による〇〇主義の変化とそれに所属している作家がわかりやすくまとめられていたので、複数の参考書による学習はほぼ必須だと感じました。この範囲は特に慣れない漢字が多く、覚えにくい人物名が沢山出されます。必ずどこの立場のどこのグループに所属している誰なのかということを正確に抑えていくことが大切です。
同志社大学の日本史の対策 参考書紹介
詳説日本史 改訂版 (理解本)
歴史の流れに沿って詳しく説明されている理解本です。学校の教科書として採用されている高校が多いことも、かなり広範囲に渡って網羅されていることが伺えます。しかし、文体が少し難解で読み込むのに時間がかかりがちであることと、情報が多く細かすぎるためどこが重要なのか把握できないということもあります。勉強するとき、1周目は他の参考書などを参考にして丁寧に読み進め、2周目以降は読む速度を上げることをおすすめします。
日本史用語集 改訂版 (必携)
上の理解本においてわからない単語や深く理解したい事柄などがあったとき、こちらの参考書で意味等々確認します。調べた単語は回数ごとに色で分け、何回も調べてしまっている単語は一度時間をとってノートにまとめるなど工夫をしてみると効率が上がります。
詳説日本史図録 (必携)
日本史用語集同様理解本でわかりにくかった内容を読むことで理解する、もしくは言葉だけではイメージしづらい内容を図解を通して理解する目的で使うとよいです。より多角的な理解ができますので息抜き代わりに読みふけるのも効果的でしょう。
山川一問一答日本史 (問題集)
良問揃いの参考書です。この一冊で基礎から関関同立までの知識問題を網羅できるので教科書を一通り読み進めてから解くと良いでしょう。ただし、入試形式がこれから変わるため今後の入試に完全に対応できるかはまだ判断できません。それを差し引いてもこの問題集が知識の定着及びアウトプットに有効であることは間違いないので、広く入試対策に有効な参考書としておすすめします。
まとめ
同志社の日本史は、
⑴大問3題で解答個数が60個前後、制限時間は75分です。選択式と記述式の両方から構成され、難易度は標準からやや高めです。
⑵複数分野にまたがった出題も見受けられるので、各分野体系的に理解したうえで本番に臨みましょう。
もし今の実力に自信がなかったとしても、合格に必要な点数から逆算して計画的に勉強すれば、確実に合格へと近づくことができます。
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同志社大学の学部ごと偏差値
・神学部 55
・文学部 58~62
・社会学部 56
・法学部 60
・経済学部 58
・商学部 57~59
・政策学部 58
・文化情報学部 56
・理工学部 56~58
・生命医科学部 55~59
・スポーツ健康科学部 57
・心理学部 62
・グローバルコミュニケーション学部(英語)61
・グローバルコミュニケーション学部(中国語)56
・グローバル地域文化学部 61~62
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