こんにちは!
アクシブブログ予備校です。
このブログでは、人気大学の2019年度の入試問題を教科ごとに解説し、対策法と対策に使える参考書を紹介していきます。
今回は関関同立の一角、同志社大学の世界史について、過去問を用いて解説します!
同志社大学の世界史の傾向と対策
同志社大学の世界史は例年、各50点ずつからなる大問3題、計150点満点で出題されています。解答総数は約60個、試験時間は75分です。
選択問題・記述問題・正誤問題が問題の大半を占めていますが、年度によっては並び替えの問題なども出題されることがあります。
2019年度は形式が大幅に変化しており、正誤判定問題がかなり増加したように感じました。
同志社大学は例年、社会の補正後の点数が合否に大きく関わってくる関西学院大学や立命館大学と比べて、同志社大学は社会で点差をつけることが難しく、英語が合否の鍵となる大学でした。難易度としては教科書に載っている内容がそのまま出る確率が高く、用語集レベルの細かい知識が求められる問題も少ないため、センター試験のように高い解答率が求められ、中央値も高くなる傾向にありました。
しかしこの2019年度の試験では、受験生の正答率が他の問題より低くなりがちな正誤問題が増加し、社会で得点差がつくようになりました。この正誤問題の正答率を上げることが合格の鍵になってくるでしょう。
出題内容を地域別に見てみると、大問3つをアジア史とヨーロッパ史が占めていることが多いです。しかし大問の中の小問でヨーロッパの中の一国にフォーカスした問題が出題されることもあるので学習漏れがないように勉強していく必要があります。
時代別に見てみると、古代から近代まで偏りなく出題されることが多いです。ある出来事に関する短い時代区分や短命な王朝に関する大問もあれば、古代史の様な長い時代区分や長く存在した王朝に関する大問もあります。時代に関しても古代から近代まで抜け目なく学習しておく必要があります。
特に最近は近現代史に関する問題も多く出題されており、点差の付きやすい時代になっているので、現役生は近現代史の勉強も時間をかけてしっかりとしておく必要があります。
大問1 唐〜清代の儒学
中国の文化史や経済史に焦点を当てた大問になっていました。
記述で問われていた問題の解答は複雑な漢字を有しているものではありませんでしたが、設問2のように、少しひねった問い方をされている問題もあったので注意が必要です。
また、設問9のように現在の中国に関する内容が選択肢に入ってくる問題や、正文の数を解答させる問題など新しい形式の問題も出題されていてもあり、例年より難易度は高くなっていました。
他の受験生が正解するであろう設問1などの問題をミスなく確実に解答することが最低条件になってきます。
文化史は人名と作品名を一問一答などで覚えて終わりがちな分野ですが、設問3のように作品の内容に関する問題も出題されていたため、作品の内容や作られた時代背景、作家自身の情報などについて出題されても解答できるように対策しておきましょう。
環大西洋諸地域の歴史
大航海時代の始まりによるヨーロッパ諸国の環大西洋諸地域(大西洋に面した南北アメリカ大陸・アフリカ大陸)への進出とその影響についての大問でした。
A〜Nまで14問の正誤問題と4問の記述問題から構成されており、3つの文章の正誤判断が1問となっていることから、難易度は高かったです。
語句選択や語句記述、空所選択のような短い時間で正解を導き出しやすい問題と異なり、各小問7つの選択肢があり、時間のかかりやすい正誤問題が大半を占めているため、時間がかかる大問になっています。
記述問題に関しては、難易度はかなり易しい問題だったので確実に全答したいところです。
正誤問題に関してはところどころ難しい問題もあったので、そこで時間をかけすぎないように割り切ってとばして最後に回すのも必要なテクニックだと感じました。
正誤問題の解答方法としては、解答を確実に導き出せない場合は消去法で選択肢を絞って正答率を高める方法が最適です。下線部の正誤のみ問われているので、下線部を詳しく確認して絞っていきましょう。
19世紀後半から20世紀前半の欧米の文化
この大問は19世紀後半から20世紀前半の欧米の文化に関する大問でした。
文化史に関する問題は内容を深く問うものがあまりないので、受験生にとってはかなり難易度の高い大問になっていたと思います。
また、空所補充問題もかなり細かい知識を解答させるものが多く、かつ受験生があまり時間をかけることができない傾向にある近現代の内容なので、近現代の文化史をしっかり勉強できていたかどうかが試される問題になっていました。
空所補充問題もそれまでの大問とは異なり、語群の語彙の難易度もかなり高かったため、この大問で点を取れたかどうかが合格に大きく関わることになるでしょう。
政治史だけではなく、文化史や経済史などの他の分野にも注目して勉強しておく必要があるとわかる大問になっていました。
同志社大学の世界史を突破するために必要な参考書
山川 世界史B 教科書
多くの学校がこの教科書を使って授業していると思います。この教科書に書いてあること
を暗記・理解することが求められる試験になっていたので精読することが必要です。
読むと同時に前後の内容や時代背景を関連付けて理解しながらすすめると点数に結びつきやすくなります。
斎藤整 ヨコから見る世界史 パワーアップ版
近現代の政治分野を攻略するためには、複数国の戦争や他国への圧力、外交に注目して勉強する、つまり歴史を横からみることが必要になります。
この参考書はレイアウトやイラスト面でとても見やすく、楽しく読むことができます。
終了したらチェックテストで自分の理解度を確認して進めていきましょう。
東進 世界史B 一問一答
「教科書を読んだだけじゃ用語を覚えられない」という人はこの一問一答で用語を暗記することをおすすめします。いろいろな大学の過去問から覚える優先順位をつけて載せてあるので効率的に勉強することができます。
また、勉強に役立つプチ情報も小さく載っているので勉強がはかどります。
同志社大学は記述問題も出題されるため、解答を”書く”練習も必要です。
他にも、よく出題されがちなリード文ではない少しひねったリード文から解答させる問題
が2019年度に出題されたので、違うリード文からでも答えを導き出せるように練習しま しょう。
山川 世界史B 用語集
わからない用語と出会った時にはこの本を確認する癖をつけましょう。
用語を調べると、それに関する説明が詳しく書いてあります。用語集には、教科書には載っていない説明も書いてあります。特に文化史では、一問一答だけでは対応できないレベルの問題まで出題されたので用語の説明に目を通す習慣をつけましょう。
新しい知識は書き込む
これは参考書の紹介ではないのですが、過去問や問題集などで新しい用語や関係などを目にしたら、自分の使っている参考書に書き込む癖をつけるといいです。一問一答の参考書などの横に地図や家系図のようなものを貼って、勉強するたびに再確認しやすいように工夫しましょう。
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