やる気の出ない高校生へ|先延ばしをやめる方法_セルフコンパッション

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「明日は単語テストか…どうせ忘れるし、直前にやろっかな?」

「どうせ、大学受験なんて無理っしょ。適当に学校でがんばって、適当に指定校もらって、適当に大学生になろっかな。」

 

あなたは、昔は頑張り屋だったかも知れない。好きなことがあってイキイキしていたかも知れない。でも今は周りから「やる気のない高校生!」と言われているかも知れませんね。

 

やる気のない高校生と、その人のことを責めてしまう周囲の人の気持ちはわかるつもりです。「やる気のない高校生」といいつつ、相手に「もっと頑張ってほしい」と励ます気持ちでいっているのかもしれません。また、自分が「やる気がない状態から、なんとか自分を鼓舞して乗り越えてきた」のかも知れません。

 

しかし、やる気のない高校生にもそれなりに、頑張れない気持ちがあって、さらにやる気にさせる方法もあるようなのです。今回はテキサス大学で発表されたセルフ・コンパッションという概念についても説明しつつ、やる気のない高校生がやる気になる方法について考えていきたいと思います。

 

なんで先延ばしにするの?|やる気のない高校生の気持ち

まずはじめに、なんで先延ばしにしてしまうのでしょう?

 

私も大学生の頃、テスト前に1夜漬けで勉強するときがあり、「なんでもっとはやく、勉強はじめなかったんだろう…」と後悔したことがあります。

 

それについて、教育学者や心理学者による研究により、なぜ先延ばしにするのかということが明らかになりつつあります。

 

Lee さんやKellyさん、Edwardさんという心理学者たちが発表した2006年の研究があります。大学生を対象にしている研究ではあるので、高校生に対しても同じことが言えるかは難しい部分もありますが、あるアンケート調査を行って、なぜ先延ばしをしてしまうのか?という問いに挑んでいます。結果,「不安」や「恐れ」などの否定的な気持ちや感情が、学業に必要な努力やセルフ・コントロール(自分で自分をコントロールする)などの自己調整の失敗へとつながり、勉強の先延ばしを誘発している可能性があるという研究です。

 

このように、不安な気持ちや何かを恐れる気持ちが、「勉強をしよう、していこう」という気持ちを持続させるのを邪魔し、結果的に勉強を遅延させ、先延ばしにしているのかも知れません。

 

高校生を例にとって当てはめてみると…。

 

  • 勉強しても、自分は成績があがらないかも知れない。勉強したら、自分の現実(どれくらい自分はできるか)がわかってしまって「怖い」
  • 勉強やっているけれど、このやり方が正しいか分からなくて「不安」。勉強すればするほどやる気がなくなっていって、でも、やっても不安だしなにもできない。

 

このような気持ちで、「頑張りたい気持ちはあるのかもしれない」けれど、それ以上に抱える「不安」や「恐れ」から何も出来ないのかも知れないですね。

 

また、別の心理学の研究において、古北さんと有光さんが、行動療法学会で2012年に発表した研究があります。大学生に対してアンケート調査をした結果、自己効力感といって、「自分はやり切ることができるだろう」と自分はやれるという感覚が低い人は、課題の着手が遅れたり、先延ばしにしやすいことがわかりました。

 

この結果から、自己効力感の低さと勉強の先延ばしは関連している可能性が分かり、自分はやれるかもしれないという感覚を高めることで、先延ばしを減らす可能性があるのです。

先延ばしにしない魔法の方法|セルフ・コンパッションの仕方

compassion

さて、実際にセルフ・コンパッションの重要性について説明していきました。

 

しかし、ここまで、

 

  • 「不安や恐怖」によってやる気がなくなったり、勉強ややるべきことを先延ばしにしたりするよ
  • セルフ・コンパッションがあると、先延ばしにしづらくなるよ

 

と話したのですが、「セルフ・コンパッション」ってどう高められるの?とおもったかたもいると思います。みなさんがやりやすい形で、セルフコンパッションを高める方法をご紹介します。これらをすることで、自分の苦悩や辛い状況を認識し、その中で頑張ってきた自分をいたわることで、もう1度困難な状況へと立ち向かう勇気が湧いてくるかも知れません。

 

① 自分を抱きしめる(バタフライ・ハグ)

バタフライ・ハグとは、心の傷を癒やすPTSDの治療に使われる心理療法です。バタフライ・ハグとは、胸の前で両腕を交差させて両手で交互に胸をタッチします。ゆっくりとタッチしていくことで、自分が小さい赤ちゃんを寝かしつけるときに優しく触っていたときのような安心感や優しい感情が生まれ、癒やされるそうです。

 

参考:バタフライ・ハグの仕方

 

②心のお掃除|言葉にしてみる

つらい感情に囚われているとき、苦しい感情や考え方を否定したくなるかもしれません。

 

例えば、「疲れたなあ…」、「きついことを言われてへこんだな」というネガティブに感じる気持ちを、感じないようにすることで、ストレス対処をする方もいるかもしれません。しかし、ネガティブに感じないようにすることで、かえってつらい感情に囚われてぐるぐると考えてしまいがちな人や、苦しくなる人もいるかもしれません。つらい気持ち、悲しい気持ちなどのネガティブな気持ちを誰かに話してみる、話せない(話したら迷惑かけるんじゃないか等思って、言えなくなる方もいるかもしれません)人はノート等に書くと良いかもしれません。

 

これらのネガティブな気持ちを外に吐き出すつもりで、書いてみるといいかもしれません。また、つらい気持ちを吐き出したあとは、感情が不安定になる可能性もあるので、バタフライ・ハグなどセルフケアをすると、セルフ・コンパッションが高まります。

 

③慈悲の瞑想

セルフ・コンパッションを高める方法として、最後に瞑想を紹介します。ここまで読んでいくと何やら「あやしい」と不安になる方もおられるかもしれませんが、臨床心理学の世界では実際に使われている治療法ですので安心してくださいね。こちらは関西学院大学の有光先生が紹介している方法です。

慈悲の瞑想とは、まず自分自身の幸せを願うことからはじめる。深呼吸等をし、体をリラックスした状態で以下の4つのフレーズを唱えていく。

 

  1. 私が安全でありますように。
  2. 私が幸せでありますように。
  3. 私が健康でありますように。
  4. 私の悩み苦しみがなくなりますように。

 

唱えていくうちに、優しい気持ち、温かい気持ちが生まれてくるかもしれません。少しずつ唱えていくうちに、「自分は以外の人についても祈りたいな」と思ったら、自分の恩人や親しい人に対して、祈りを、それだけでなく、嫌いな人、生きとしいけるものに対して広げていく。祈りを続けていくうちに、自分の感情を感じることができ、自分のあるがままの感情を受け入れることができます。

 

もしよければ参考にしてみてくださいね。

 

セルフコンパッションとは?|自分を慈しみ許す方法

「やる気のない」ように見える人も、自分はやれるかもしれないという自己効力感が低かったり、不安や恐れが強い可能性があることをここまでお伝えしました。

 

ではそれに対して、対処法はあるのでしょうか?その1つとして注目されているのが、テキサス大学で伝えられた「セルフ・コンパッション」という概念です。

 

セルフ・コンパッションとは、「苦痛や心配を経験した時に、『自分自身に対する思いやりの気持ち』、『否定的経験を人間として共通のものとして認識』し、『苦痛に満ちた考えや感情をバランスの取れた状態にしておく』こと」と言われています。セルフ・コンパッションは、困難な状態(今回であれば「勉強せねば(でも結果が出るかはわからないという不確かな状態)」という状態)において、事故が感じた苦痛をありのままに受け入れ、感じ、その苦痛から緩和し、自分をケアし、幸せになりたいという純粋な願いをもつことを言います。

 

難しいことをいってしまいましたが、勉強するという過酷な状態でも、「自分は大変な状態なんだ」とありのままの自分の状態を感じ、受け入れること。その上で、辛い過酷な状態でも、なんとか生きている自分を褒め、ケアし慈しむ。そして、「幸せになりたい」と願う過程のことをセルフ・コンパッションといいます。

 

セルフ・コンパッションについて、,Peterson (2014)がある報告をしています。それは,セルフ・コンパッション傾向が高いほど,学業に対して,失敗を恐れることなく,内発的に動機づけられる傾向があります。そのため、セルフ・ハンディギャップに苦悩することなく、自ら学び続けられるそうです。また、leeさんが2013年に研究した論文の報告では、女子大学生が、セルフコンパッションが高まるほど、幸福感が高まり、抑うつが原因となる学業の燃え尽き経験等を抑制すると発表しました。

 

このように、セルフ・コンパッションが高まることで、心理的に幸福感を感じやすく、勉強に対しても過度の不安感を持たずにチャレンジできるのかも知れません。

 

参考に、英語版ですが、テッドの動画も掲載します。

 

参考:TED

 

 

まとめ

ここまでお読みいただきありがとうございます。

 

これまでの内容をまとめます。

 

①やる気のないように見える高校生も、不安や恐怖を感じたため、勉強を先延ばしにし、やる気がないと周囲から誤解されている可能性があります。

②やる気がないように見える人に対して、セルフ・コンパッションを高めることで、少しずつ先延ばしぐせが減る可能性があります。

③セルフ・コンパッションを高める方法として様々な方法があります。

 

やる気がないように見えて、様々な葛藤をしがちな高校生に、セルフケアやセラピーを行うことで、少しでも前向きになれたらいいですね。

 



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