マズローの欲求段階を利用して子どもが勉強のやる気を出す方法

「娘は大学受験予定ですが、やる気が萎えてしまったのか、家では寝てばかりで…。」

「息子が『明日から本気出す』と言ってますが、一向に受験勉強のやる気がないみたいなんです。」

 

あなたは、大事なお子様に何か出来たらと思いつつも、我が子のやる気のなさそうに見える様子にどうしていいか困っているのかもしれませんね。

今回はマズローの欲求階層理論を用いて、子どもがどうしたらやる気が出るのか、欲求の満たし方のコツについてお伝えします。

 

マズローについては弊社でも別記事で書いています。

興味があればぜひよんでください。

 

マズローの欲求階層理論って?

 

マズローの欲求階層理論とは、アメリカの心理学者、マズローによって提唱された理論で「人間は自己実現に向かって絶えず成長するという仮説をもとに人間の欲求を5段階の階層で理論化」したものです。マズローの欲求階層によると、生理的欲求、安全欲求、社会的欲求、承認欲求、自己実現欲求の順に欲求階層が出来ていると仮定しました。その上で、1つの欲求が満たされると、その上の欲求を求めると考えました。

続いて、それぞれの欲求について説明していきます。

 

①生理的欲求

水が飲みたい、食べたい、トイレに行きたいといった、生物として生存していくために欠かせない基本的欲求のことを言います。生理的欲求が満たされないと病気になったり、不快感を感じたりしてしまいます。

 

②安全の欲求

怪我したくない。怖い思いをせずに安心して暮らしたい。安心欲求とは危険のない環境で健康に暮らすことの欲求のことを言います。安全欲求が満たされないと、危険から回避することしか考えられなくなり、場合によっては引きこもりになってしまったりなどの行動がみられる場合があります。

 

③所属と愛の欲求

仲間に入りたい。居場所がほしい。誰かと友達になりたい愛されたい。これらが所属と愛の欲求です。所属と愛の欲求を満たされないと場合によっては、孤独感を感じたり、誰も理解してくれないと孤独感を感じてしまったりします。孤独感ゆえの辛さを抱え、しんどい思いをするかも知れません。

 

④承認の欲求

自分が価値のある人間だと認められたい。自分自身を認めてほしい。このような欲求は承認の欲求です。承認の欲求が満たされないと場合によっては、周囲と自分の差を感じて劣等感を感じてしまったり、自分に対して「みんなに比べて自分は…」と否定的になってしまいがちです。

 

⑤自己実現の欲求

自分の能力や個性、自分の良さを活かして自分の成長を図りたいと願う欲求が自己実現の欲求です。自己実現の欲求が満たされないと場合によっては、理想と現実のギャップからの葛藤が生まれてしまう場合があります。このように、欲求が満たされていくことで、自己実現の欲求へと求めていくことが考えられます。そして、自己実現にむけて行動するようになるのかも知れません。

 

 

ちなみに、自己実現の欲求の下の、①の生理的欲求、②の安全の欲求、③の所属と愛の欲求、④の承認の欲求の4つは、欠乏欲求であり、1つでもかけてしまうと、その上で自己実現の欲求を持ちづらくなってしまいます。そのため、これらの4つをまずは満たして挙げる必要があります。

 

あなたのお子さまは今何を望んでいるでしょうか?どんな欲求を持っているように見えますか?もしどの欲求を持っているかが見抜ければ、まずはその要求を満たしながら見守っていくことで、自己実現の欲求をもとめ、その自己実現を達成するために何かをやる意欲が湧いてくるかも知れません。

 

あなたのお子さんはどの欲求を求めているの?|欲求階層の満足度尺度を参考に考えてみましょう

ここまでマズローの欲求階層についてご説明しましたが、「一体私の子どもは何を求めているのかわからないわ…」と思っているかも知れません。参考に、吉光さんが研究した論文で使われていたアンケートをもとに、お子様はどの欲求が満たされて、どの欲求が満たされていないのかリスト化してみました。よければ参考にしてみてください。

 

①子ども自身は、「自分が社会の役になっている」と思う。

②子ども自身は、「自分の将来に希望を持てる」と思う。

③子ども自身は、「自分は他人よりも優れた能力がある」と思う。

④子ども自身は、「学校の先生から自分は評価が高い」と思う。

⑤子ども自身は、「熱中しているものやことがある」と思う。

⑥子ども自身は、「家族が自分を守ってくれる、助けてくれると感じている」と思う。

⑦子ども自身は、「夜は熟睡できている」と思う。

⑧子ども自身は、「毎日の生活に不安がない」と思う。

⑨子ども自身は、「何でも話せる友達を持っている」と思う。

 

いかがだったでしょうか?

 

これらを親御さんから見て、お子様がこれらを思っているかどうか考えてみましょう。そして満たしていないと思った場合は、それぞれお子様の欲求の上手な満たし方がありますのでよければ参考にしてみてください。

 

上手な欲求の満たし方|⑥、⑦、⑧、⑨が該当したお子様にできるサポート

まずは⑥〜⑨の質問項目が該当したお子様へのサポート法です。これらが該当した場合、マズローの欲求階層の内、下の部分(生理的欲求、安全の欲求、所属と愛の欲求)が満たされていない可能性があります。そのため、まずは、下から一個ずつ欲求を満たしていく必要があります。

 

生理的欲求を満たす方法(⑦が該当)

・安心してご飯が食べられるように、ご飯を準備する。また、勉強をする高校生や浪人生は時間がないかも知れないので、その子が確実にご飯が食べられるように、食べやすいものにしたり工夫すると良いかも知れません。

・夜は熟睡できるように、寝具を洗いたての状態にし、清潔を保ったり、夜寝る時間など寝る時間はうるさくない環境にする(テレビを消す)などして、子どもがゆっくりねられるように環境を整備する。

 

このように要求を満たしてみるといいかも知れません。

 

安心の欲求を満たす方法(⑥、⑧が該当)

・毎日の生活で不安なこと(たとえば学校のいじめ、人間関係など)を抱えている時に、子どもの言っていることを遮らず話をきく。話を聞いた上で、話してくれたことをねぎらいながら、あなたはひとりでないこと(自分は味方であると伝える)を伝えると良いかも知れません。

・失敗しても、大丈夫であることをつたえ、もし何か失敗してしまってもチャレンジしたことを褒め、次どうしたら失敗しないか一緒に考えると良いかも知れません。

 

所属と愛の欲求を満たす方法(⑨が該当)

・子どもが、「ここ居心地いいな」と思える勉強場所(塾など)を見つけてあげるとよいのかもしれ ません。

・子どもが、「自分のことわかってくれるなー」と思える人とつなげてあげる。子どもが仲良くなれ そうな人がいそうなコミニティに行ってみるように促してみるとよいのかもしれません。

 

これらは非常にハードルが高いものがあると思います。特に、お子様が高校生だと反抗期も相まって、喧嘩になってしまう可能性があります。

 

そのため、あくまでお子様を見守りつつ、子どもが失敗しても大丈夫と一緒に考えてあげる機会を設けたり、子どもが興味を持てそうなものを一緒に探してあげたり、子どもと親和性の高い人がいそうなコミニティへと促してみたりなどが、具体的に親御さんができるサポートなのかもしれません。

 

続いて、承認の欲求を子どもが満たす方法について改めて考えてみました。

 

承認の欲求を満たす方法(③、④が該当)

・子どもが頑張っていること、頑張っている過程を褒めることで承認欲求を満たすと良いのかも知れません。

 

→ここでコツとなるのが、「出来ていること」、ではなく、「がんばっていること、やれていること」などプロセスで褒めることが重要です。頑張っている過程を褒めることで、その過程を「もっとがんばろう」と思えるので(結果に関わらず)まずは過程を褒めてあげてください。

 

まとめ

いかがだったでしょうか?

まずは、欲求階層表をもとに、生理的欲求、安全の欲求、所属と愛の欲求、承認の欲求を満たしてあげると良いでしょう。

 

参考:吉光 正絵(2012)東アジアの女子学生の音楽選好と欲求階層の関係 長崎県立大学国際情報学部研究紀要 第13号

 



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