「大学受験のための勉強」にやる気のでない受験生必見|壁を乗り越える方法

「大学受験をします。でも志望校受かるレベルに感じられなくてやる気が出ません。」

「大学受験をするのですが、一般入試じゃ受からなそうなので大学のランクを下げて指定校で大学に行きます。」

 

あなたはこの様に考えたり、悩んだりしていませんか?

 

あなたが、「頑張らなきゃ、やる気出さなきゃ」と思いつつも頑張れない、やる気が出ないことあると思います。その理由の1つとして、「自己効力感」といい、「自分には『〇〇すること』ができると信じる気持ち」が関係している可能性があります。

 

自己効力感は大学受験にとどまらず、勉強する際のやる気や意欲にも関連します。

 

具体的には、

自己効力感が高い人は、

  • 「大変だな。辛いな。」と思う気持ちがあっても「とりあえずやってみる」ことができる
  • 1度失敗経験をしても、その経験を活かして「また頑張ってみよう」と自分を奮い立たせることができる

などがわかっています。

 

今回は自己効力感と勉強のやる気について、また自己効力感を高めるやり方についてご紹介します。

 

自己効力感とやる気の話

自己効力感とは、カナダの心理学者バンデューラによって提唱された、「自分が、ある結果を生み出すために必要な行動をうまく遂行できる、という可能性の認知」のことを言います。

 

具体的に大学受験の場面に置き換えてみると

 

  • 「自分は偏差値40だけど、半年間、平日は6時間、休日は12時間受験科目を勉強し続けることで偏差値55の志望校に合格できる。」
  • 「自分は、数学Ⅲ学校で未履修だけど、塾に通ってしっかり勉強したら、受験科目に使えるはずだ。」

 

などのような発言は「自己効力感がある発言」ともいえるでしょう。

 

ビリギャルの愛称で知られる、Ⅰ年半で慶應義塾大学に合格したさやかちゃんを指導した坪田先生も、自己効力感の大切さをビリギャルの中で伝えています。

 

参考:坪田信貴「人間にとって一番大事なのは、ゼッタイ無理を克服した体験」

※弊社でもビリギャルの記事をまとめています。よければご覧ください。

 

  • 自己効力感がある人は、ない人に比べ、「自分が無理だろう」と思うことに対して、「とりあえずやってみよう」と挑戦できると科学的に言われえています。
  • 自己効力感のある人は、ない人に比べ、「自分が無理だろう」と思うことに対して、辛くても継続して挑戦し続けられるとも言われています。

 

自己効力感は大学受験においても、それ以外の場面においても大切な要素なのです。

 

【例】大学受験を例に考える|自己効力感がどのようにしてつくられるのか?

ここまで少し難しい話をしてまいりました。では自己効力感が高いと、低い人よりは「難しいと思うこと」にチャレンジできると考えられますが、実際にどのような仕組みなのでしょうか?

 

Aさんという高校生の子の話で考えてみましょう。

Aさんは、中学受験をしています。小学生の頃から塾に通いながら勉強をしてきました。成績は徐々にあがり、小学6年生の時に、中学受験をしました。しかし、結果は第一志望や滑り止めの学校含めすべて不合格。Aさんなりに頑張って受験勉強をしてきたのですっかり落ち込んでしまいました。

 

Aさんは地元の中学校にそのまま進学します。中学受験の際に勉強を頑張ったため、国語や理科や社会は、中学の授業を聞いてもわかります。しかし、中学になって本格的に主要科目となった英語に関しては、ちんぷんかんぷんです。クラスには帰国子女もいるので、授業のレベルも高く、自分自身を「自分はできる生徒」と考えていたAさんは、その期待が裏切られてしまい落ち込んでしまいます。

 

高校入試でも、英語の成績が思うように伸びず、滑り止めの私立高校にしか受からず、滑り止めの私立高校に進学しました。

 

「オレは頑張っても報われないんだ…。もうどうだっていいや」

 

Aさんは、中学受験、高校受験と志望校に落ち続けてすっかり自暴自棄になっています。

 

「自分はやればできる。大学受験も受かるはずだ」と思うことが出来ず、勉強するやる気がわかず、毎日無気力に過ごしています。

 

高校の先生からは「〇〇大学合格目指してがんばってみないか?」と言われても、「どうせオレには受かりっこないし…。」と気持ちが折れてしまっています。

 

いかがだったでしょうか。

 

Aさんは、中学受験、高校受験と受験する際に第一志望に合格することができませんでした。見方を変えれば、「それでも中学にも、高校にも進学できたじゃないか」と捉えることも可能ですが、Aさんは「第一志望に受からなかった『失敗体験』」と捉えているようです。

 

過去の失敗体験が重なり(中学受験・高校受験で第一志望不合格)、自己効力感が下がり、「大学受験も自分はどうせ失敗してしまう。」と考えてしまうのかも知れません。

 

これが自己効力感のメカニズムの簡単な例でした。では自己効力感は高めることが出来ないのでしょうか?実は自己効力感は高めることができると言われています。次の章では自己効力感の高め方についてお伝えします。

 

大学受験の勉強のやる気を出す科学的方法|自己効力感を高める4つの方法

バンデューラは自己効力感に関わる要因として4つのものを挙げました。今回はその4つについて説明します。

自己効力感を高める方法1 達成経験|成功体験を多くつむ

1つ目に、成功体験を多くつむことです。過去に「〇〇できた」という経験が、人の自己効力感に影響を与えるそうです。また、成功体験をつむことで、成功するには何が必要なのか自分自身の気づきにもなるためです。

 

ただし、近年の研究では、「単に成功体験を多くつめばいいわけではない。」とも言われています。たやすく成功するばかりの体験だけだと、即時的な結果を期待し、すぐに結果が出ないと落胆してしまうなど精神的に脆弱になってしまいがちであることを指摘し、「単なる成功体験」ではなく、「忍耐強い努力によって乗り越えた『成功体験』」によって自己効力感は高まるそうです。

自己効力感を高める方法2 代理的経験|逆境をくぐり抜けて成功した人の話を聴く

自分と同じような立場を経験した人や自分と同じような立場の人が成功した体験を「聴く」ことや、「見る」ことで、「あの人も出来たんだから自分もできるはずだ」と感じ自己効力感が高まるそうです。

 

これについてある研究があります。

シャンクの研究によれば、割り算が苦手な小学生を、「割り算のやり方を大人が話しながら解いていくのを観察した群」と「観察しなかった群」の2群において、「割り算のやり方を大人が話しながら解いていくのを観察した群」の方が、有意に自己効力感が高まったそうです。

 

教えてもらう、そばにいて声掛けしてもらうだけでなく、実際に〇〇について成功した体験を聞いたり見たりするだけで、自己効力感は高まると言われています。

 

※大学受験生の皆さんには、受験体験記を読んで、「いま大学生になっている受験生も悩んでいたんだ。でもそれでも頑張ったからいま大学生になったんだ」と感じ受験のやる気をだすという方は多くいます。弊社でも実際に受験を乗り越えた大学生が合格体験記を書いているので良かったらご覧ください。

【まとめ】勉強のやる気が出ない時に見て欲しいみんなの受験体験記

【まとめ】私が受験生の時に実践した勉強法

自己効力感を高める方法3 社会的説得|誰かに励ましてもらう

「あなたには才能があるから大丈夫」などと誰かに励まされたり、勇気づけられることでも自己効力感が高まるそうです。ただし、言葉だけの励ましだけでは、自己効力感が高まりにくいそうで、実際に成功体験をした際に、社会的説得(励まされる)などして強化される時に、自己効力感が高まるなど、成功体験や代理的経験の補完的な作用として働くことが多いようです。

 

自己効力感を高める方法4 生理的・感情的状態

最後に、自己効力感は不安や疲労、ストレス状態等も関係すると言われています。具体的には、ストレスやネガティブな感情を減らしていくことで自己効力感は高まると言われています。生理的・感情的状態を高める例として、規則正しい生活をしたり睡眠時間を一定時間確保することで、体の恒常性を保ち体のケアを行うなどの例が挙げられます。

 

弊社でも、大学受験等の受験生活を送る上で睡眠のとり方や運動の取り入れ方などをご紹介しています。良ければご覧ください。

受験生生活を送るときに大切なこと5選!

 

まとめ

  1. 自己効力感とは、「自分には『〇〇すること』ができると信じる気持ち」のことです。
  2. 自己効力感が向上すると、困難な課題に対して、挑戦する勇気ややり続ける勇気が生まれるそうです。
  3. 「成功体験をつむ」、「代理的経験をする」、「社会的説得をしてもらう」、「生理的感情的状況において良好な状態を維持する」の4つの方法で自己効力感を高められます。

 

参考:自己効力感についてのコラム

最後に参考に自己効力感についての学術的な研究の紹介をします。

 

Morris and Usherという研究者が研究した調査です。彼らは、少なくとも2つの大学で研究等で受賞歴のある大学教授というとても能力の高い人たちを対象に、彼らが学生等に指導する際の自己効力感がどのような場面で向上するのか研究しました。

→具体的に、教授とよばれる先生たちの指導の際の、「自分はよく指導できるはずだ」という期待はどういった要因が関連するのか、教授にインタビューすることで検討しています。

 

その結果、自分の教育経験(代理的経験)や学生の評価(社会的説得)などが自己効力感に影響しているそうでした。

 

例えば、自分の教育経験が、自分の学生指導における自己効力感に関係していると答えた教授は、「私の自己効力感に最も影響を与えたのは、私の先生でした。私が大学教授として、教え始めた時、私のモデルとなったのは、私が大学の頃に教えてくれた先生で、本当に良い先生だと思います。教えてもらった時に経験から、時が立つにつれてゆっくりと私のスタイルに影響していることに気づきました。」と答えています。学生の評価と答えた先生は、「生徒が感謝の気持ちをしたためたカードや電話、彼らが何を学んだかを言葉にしてくれることが私の自己効力感と関係しているように感じます。」と答えています。

 

私たち受験生や学生だけでなく、大学教授が教えるときの自己効力感にも、代理的経験や社会的説得も関係するのです。

 

 

参考:David B.Morris・Ellen L.Usher(2011)Developing teaching self-efficacy in research institutions: A study of award-winning professors

水本 篤(2011)自己調整語彙学習における自己効力感の影響 外国語学部紀要 第 5 号

平野 智美(2018)ピアノ学習者の学習過程における自己効力感の醸成に関する研究



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