元怠け者高校生の「受験生なのにやる気が出ない」悩みの1つの解決法

「もう受験直前です…。高3になって受験生としてずっと頑張ってきたけど疲れてしまいました。」

「受験生なのにやる気が全然でなくって…。もうやる気がおきないんです。」

ずっと受験勉強を頑張ってきたあなたも疲れてしまったのかも知れませんね。

 

「受験」という、「どんなに思いを持って勉強をするかどうか」、「何を犠牲にして勉強をしてきたかどうか」に関わらず、受かるという確約はなく「受験勉強を頑張る→志望校合格のために最善の対策をした」としても、受験に合格せずに報われない可能性も往々にしてあります。

 

どうしても結果にばかり目がいってしまって、「受かるのかな?どうなのかな?」と不安になり、受験勉強の気がそぞろになる受験生もいるかもしれません。(私がそうでした…。)

 

受験生が結果を気にしてやる気がなくなってしまう理由は、「注意散漫現象」や「心理対比」が関係しているかも知れません。

「注意散漫現象」とは、「難しい問題や課題に取り組む時、お金や感情などが影響する時に、その課題自体ではなく、「目標を達成して得られるもの」に着目しがちで、集中力等が低下すること」です。

「心理対比」は「課題を乗り越える時、様々な障害や思わぬアクシデントを考えながら、遊びの要素(ゲーム化など)を取り入れることで、目標に挑むことで目標達成率ややる気がアップすること」です。

 

受験でも最悪な場面を想定しつつも、遊びの要素を取り入れつつ、受験勉強の過程を楽しむことで、受験合格という目標を達成しやすいかも知れません。

 

今回は注意散漫現象や心理対比の説明をしつつ、「どうしたら受験生がやる気がでるか」というお悩み解決の一例をご紹介します。

 

報酬を作るのも考えもの?注意散漫現象

あなたは受験勉強をする時、ご褒美等を使って勉強しますか?私は昔ご褒美(と言っても、テストの成績が上がったら、友達とカラオケに行こう。レベルのご褒美です。)を使いながら勉強をしていましたが、これらはモチベーションを下げてしまう可能性があります。

 

具体的には、ある課題に対するやる気は、ご褒美を使うか使わないかによっては変わらないそうです。むしろ難しい課題の場合、「最初にご褒美を与えていたが、その後ご褒美がなくなってしまう場面」の時、課題をやる際にやる気が下がってしまい、「なんでご褒美がないんだろう」というイライラした感情に支配され、集中力が低下するそうです。

 

これは、「注意散漫現象」といい「難しい問題や課題に取り組む時、お金や感情などが影響する時に、その課題自体ではなく、「目標を達成して得られるもの」に着目しがちで、集中力等が低下すること」をいいます。

 

受験勉強の際に、志望校に受かるために勉強をしなければならない。でも、やる気が起きない場合、「これ終わったら、〇〇を買おう」というご褒美を考える人もいるかもしれません。そのご褒美が継続して行い続けられれば、まだマシなのですが、そのご褒美が継続して行えない場合、課題を遂行するよりも、「なんでご褒美がないんだろう…。」という不満や、「がんばってもなんだかな…。」というモチベーションの低下に繋がるそうです。

 

勉強の行う際、受験勉強場面でなくても、ついついご褒美を考える人もいますが、考えものです。

 

実際に、私が関わっていた生徒さんのケースでもこのようなケースはありました。

 

ある中3の生徒さんですが、親御さんに「中間テストで5教科で平均60点がとれたらパソコンを買ってあげる」と言われた生徒さんは、とてもやる気になりました。スキマ時間を見つけては勉強したり、学校の授業も集中して勉強しました。結果、そのテストでは平均60点を取ることが出来ました。そのお子さんは英語が苦手で普段は定期テストで2桁を取ることもままならなかったため、非常によく頑張っていました。

 

 

しかし次の期末テストを前に、親御さんが「勉強しなさい。中間テストで60点取れたでしょ」と言われます。挙げ句の果には、「受験生なのに勉強しないなんて怠けでしょ」とクドクドとお積極されてしまいます。お子さんとしても、「テスト頑張ったって、何もご褒美ないならがんばっても意味ないじゃん」と怒ってしまいましたが無理もありません。ご褒美がないとやる気が出ないというお子さんに、少しでも勉強時間を増やす意味でも、家庭教師を本人の了承なく無理やりつけて、勉強時間を増やしましたが、お子さんは家庭教師の授業はきちんと受けるものの、自主的に勉強する時間は減ってしまい、テストの点数は中間テストのように平均60点を取ることも出来ませんでした。本人のやる気も最後まで向上することはなく、「ご褒美なしとかマジでクソじゃん」と親に悪態をついたそうです。

 

 

困った保護者は保護者は家庭教師の先生に「なんで本人がやる気が出るように指導しないんですか?」「受験生なのに…。甘やかさずきちんと指導してください。」と叱りつけてしまい、家庭教師の先生はすっかり萎縮してしまいました。家庭教師の先生がすっかり萎縮してしまった状態で勉強を指導するので、その生徒さんもなんだか家庭教師との時間が鬱陶しくなってきた部分もあり、「家庭教師やめるわ。だいたいなんでオレの許可とらずに勝手にきめるんだ。」とブチギレ、家庭教師の授業も受けなくなりました。家庭教師もやる気のないお子さんを見て、失望し家庭教師をやめてしまいました。お子さんはどんどんやる気がなくなり、勉強時間が減っていきました。

 

いかがだったでしょうか?

このように1度ご褒美をあげてしまうと、次同じような課題を頑張る時に同じかそれ以上のご褒美がないと、頑張れないような人になってしまいます。このため、ご褒美で釣るというやり方は非常に危険でリスクを伴うのです。

 

ではやる気を保つためにはどんな方法を使えばよいのでしょうか?

 

※参考として、MITの研究について詳しく載せているサイトもご紹介します。よければご参照ください。

受験勉強のやる気をだす秘訣|心理対比を使おう!

受験勉強のやる気を出す秘訣として、心理対比を使う方法があります。心理対比とは、「課題を乗り越える時、様々な障害や思わぬアクシデントを考えながら、遊びの要素(ゲーム化など)を取り入れることで、目標に挑むことで目標達成率ややる気がアップすること」です。

 

心理対比を使うと、学校の成績が上がったり、禁煙に成功したなどのデータもあり科学的に証明された方法です。

 

まずは早速心理対比のやり方についてご紹介します。

 

1 ある目標に対して、自分が目標達成をしたらどんなメリットが起こるか書き出してみる。

まずは、ある目標に対して、それを達成するとどんな嬉しいことがあるか書き出します。例えば、「●●大学合格」であれば、

  • 〇〇大学に受かったら、やりたい勉強ができる。
  • 〇〇大学に受かったら、ずっと憧れてきたサークルに入れて、楽しいサークル生活をおくれるかもしれない。
  • ○○大学に受かったら、就活は安心。
  • ○○大学に受かったら、家族が喜んでくれる。
  • ○○大学に受かったら、イケメンがたくさんいそう。楽しそう。

 

といったメリットを書き出していきましょう。

 

2 上であげたメリットなどから、最も自分が「ワクワクする」ものを選ぶ。そして頭の中でイメージする。

次に、上であげたメリットの中で自分がワクワクするものを選ぶ。例えば、〇〇大学に行ったら、やりたい勉強ができるということであれば、そのやりたい勉強をイメージする。勉強をイメージできる本等を近くに置きながらイメージするなどするとよいかもしれません。

 

3 今の自分の目標を達成する際に、どんなトラブルが起きるか考えてみる。

次に、目標を達成する際に、どんなトラブルがおきるか先に考えておきます。例えば〇〇大学に行くという目標であれば

  • △△大学でもいいやと妥協する。
  • あまりやる気のない友達に「もう間に合わないから浪人しよ」と誘われる。
  • 親に「あんたにいくらかかってると思っているの」と言われ、やる気をなくす。

受験生の立場によっては、他にも考えられるケースがたくさんあるかも知れません…。

 

4 上であげたトラブルやリスクの中から最もデメリットの大きいものを選び、そのトラブルをイメージする

 

上であげたトラブルの中で、1番デメリットの大きいトラブルをイメージします。例えば、△△大学でいいやと妥協するであれば、失礼ではありますが、△△大学に実際に通っているイメージをもてば良いと思います。

 

このようなステップを踏むことで、決めた目標を達成する可能性がぐんとあがるそうです。といいますのも、脳が短期的なトラブルを認識することで、「このトラブルを解決したら、目標達成するかも知れない」と脳が勘違いをして、やる気がでるからなんだそうです。心理対比を使うことでやる気がもっともっとあがるようです。

 

また課題を遂行する際、目標ばかりでなく、やる過程も楽しみながら行うとより課題に集中できるそうです。例えば、やった過程を目で見えるようにプリントの数だけシールを貼り、自分の頑張りが見えるようにする、課題をやる際に、ゲーム化して、〇〇を攻略しているんだぞ!と自分に自己暗示をかけるとやる気が出ます。

 

まとめ

ここまでお読みいただきありがとうございます。最後に今回の記事をまとめます。

  1. 安易にご褒美を与えるのは考えもの。
  2. 目標設定をする時、リスクも合わせて考えると良いかも知れない。
  3. 遊びの要素を取り入れつつ、課題をやる過程も楽しむ。

 

コラム:心理対比のメカニズム

心理対比は、ガブリエル・エッティンゲン博士によって研究されています。具体的には、心理対比を使ったほうがダイエットが成功していると証明された研究や、リスクについて考えていた群の方が成績が上がっているなどの研究があります。今回は一番有名な心理対比の研究のダイエットの研究についてご紹介します。

 

心理対比によってダイエットが成功!

肥満気味の女性に、「完全にダイエットが成功したイメージをしてもらう群」、「つい食べすぎてしまう自分をイメージしてもらう群」に分けてダイエットをしてもらうと、リスクを考えなかった群の方が、ダイエットに成功していたのです。

 

この理由として、脳はポジティブなイメージをしてしまうと、「達成してしまった気」になり、やる気がなくなってしまうことが脳科学的にわかっています。

 

一方、目標達成の際に、トラブルを想定しておくことで、「目標達成は簡単ではない。でもトラブルを乗り越えれば、目標達成できるかも知れない。」とやる気がうまれます。

そのため、安易に「自分はできる」と無理やりポジティブにならずに、リスクについても冷静に考える必要があることをこの研究は教えてくれます。

 

 

参考:Gabriele Oettingen & Thomas A. Wadden (1991)Expectation, fantasy, and weight loss: Is the impact of positive thinking always positive?

 

 

 

 

 

 



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