【徹底比較】共通テストとセンター試験の化学基礎の違いを一挙公開

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「大学入試共通テスト」で具体的にどう変わるの? 結局、どんな対策したらいいの?

そんな疑問に対して、大学入試センターが共通テストの改革のために行っている試行調査問題の分析をもとに具体的に解説していきます

今回は「化学基礎」の解説をしていきます!

突然ですが、次の現象を化学基礎で習った用語で説明することができますか?

「防虫剤を洋服ダンスの中に入れておくと,徐々に小さくなる」

わかりませんか?

では、これではどうでしょう。化学的な用語で説明できますか?

「ナフタレンでできた防虫剤を洋服ダンスの中に入れておくと,徐々に小さくなる」

”ナフタレン”といえば、”昇華”ですね。ナフタレンが固体から気体へと昇華していくことで小さくなります。

これができなかったあなたは、共通テストへの変化についていけないかもしれません‥

これは、共通テスト試行調査問題で出題された文章でした。身近な現象と化学の知識の関連付けを必要とする難しい問題です。

このように、共通テストからは、センター試験と大きく異なった問題が出題される可能性があります。

それでは具体的な違いをみていきましょう。

大学入学共通テストの概要とセンター試験と共通テストの違い

では早速大学入学共通テストの概要について説明していきます。センター試験を受験した私が、実際に大学入学共通テストを解いてみて感じたことは以下です。

①大問数が増加しました。

知識・計算と2分化された大問構成からテーマに基づいた大問構成への変化に伴い、大問数が、通常の2題から3題へと増加しています。しかし、設問数は、従来の13〜14から12へと減少していますが、設問数が若干減っただけで、文章が長くなっていることに注意が必要です。理科基礎科目は2科目合わせて60分の解答時間は変わらないため、これまで通りの時間配分では間に合わない可能性があります。

→共通テストでは、これまで以上に試験時間に注意する必要があります。

②「テーマ」に基づいた出題が見られました。

これまでのセンター試験「化学基礎」は、大問の中の問題の関連性が薄く、第1問は知識、第2問は計算力などのように求められる力ごとに漠然とまとめられていました。それに対して試行調査問題では、「ヒトのからだにおける水分の働き」「化学と人間生活」などある話題に関連した出題となっております。計算問題と知識問題が混合して出題されているため、知識・計算のどちらかの対策のみでは解答するのが難しくなっています。この変化には、身の回りにあるものへの科学的好奇心や、化学を使って物事を理解しようとする応用力を養いたいという作成者の意図が読み取れます。

→今までのように知識のみの対策や計算力の対策だけでなく、日常と化学基礎で学んだものとの接続する必要があります。

 

③知識の応用問題の出題

そして最後の変化としては、知識を応用した問題の出題です。

これまでの知識問題は教科書の内容を暗記しておけば解ける問題がほとんどでしたが、今回の試行調査問題では、その知識を発展的に考えなければ解けない問題も出題されていました。飲料水のラベル表示から適切な情報を読み取り、その差からおきる性質の違いをもとに未知の飲料水を分類する問題は、どの分野の知識が必要で、どの知識を用いれば解答できるかという知識の応用が求められました。

→単に知識を暗記するのではなく、与えられた情報から必要な情報を抽出する力や分類する力が必要で、普段の勉強でも単なる暗記に終始せず、考える力を養う必要があります。

 

続いて、共通テスト・センター試験の概要についてご紹介します。

①大学入学共通テスト

試験時間:2科目で60分

大問:2題

設問数:13〜14個

満点:50点

→特徴:第1問は理論化学の内容が暗記がメインになっています第2問では計算力・思考力が問われます。それぞれ大問の中の内容に関連性はなく、短い問題文に基づいて解答するようになっています。平均点は25点程度です。

 

②センター試験

試験時間:60分(理科基礎科目 2科目あわせて)

大問:2題

設問数:13個

満点:50点

 

化学基礎の平均点は約28点でした。

 

大学入学共通テスト試行問題(2018年度版)の「化学基礎」の試験分析

続いて、2018年度の化学基礎の試行問題の分析です。全体的に問題の文章量が多くなり、思考力を問う問題が多くみられます。大問ごとの分析はこちらです。

①第1問

A問題は、「ヒトのからだにおける水分の働き」を題材に、ナトリウムイオンの物質量計算や、飲料水を見分ける定性実験の問題でした。

飲料水のボトルについているラベルをじっくり眺めたことはありますか?

そこにかかれている成分やpHの値は化学の知識を知っていれば、ある程度どんな性質の飲料か理解することができます。

例えば、水は、そこに含まれているナトリウムやカリウムなどの量によって硬水や軟水へと分類することができます。ナトリウムイオンやカリウムイオンの量を判断するには、電気の流れやすさを指標にすることができます。

そんな「化学と実際の現象の関係」がわかるような問題が出題されました。このような問題は、「化学基礎」だけでなく「化学」の共通テスト試行調査問題では出題されています。

B問題は「化学と人間生活」をテーマに、身の回りの現象を化学的な用語で説明させる問題と、身近にある金属の説明が出題されました。

平成30年度の化学基礎の試行調査問題では、例えば、このような文章が出題されました。

「ナフタレンからできている防虫剤を洋服ダンスの中に入れておくと,徐々に小さくなる」

「ティーバッグに湯を注いで,紅茶をいれる。」

「ぶどう酒から,アルコール濃度のより高いブランデーがつくられている。」

これらの現象や操作は一体、化学基礎のなんという用語で理解することができますか?

すぐに思いつくことのできなかった人は、身近な現象を化学で説明する力が欠けていると言えるでしょう。

答えは、それぞれ「昇華」「抽出」「蒸留」です。

このような問題もこれから出題が増えてくると言えるでしょう。

十分な対策が必要です。具体的な対策法は後述しております。

②第2問

ポーリングによる電気陰性度の定義の説明と酸化数の決め方をもとに、与えられた問題の酸化数を割り出す問題でした。問題1ページをまるまる使って、説明の文章が書かれています。

ポーリングの電気陰性度と酸化数の考え方は、おそらく普通の高校では学習しないような内容です。

このように応用的な内容を基礎的な知識を活用して理解していく問題も、今後増えていくと予測されます。

ただ、この問題に関しては問題文を適切に読むことができれば、だれでも解答できるような内容でした。見かけに騙されずに一つ一つ丁寧に読んでいくことが大切です。

③第3問

ある高校生がトイレ用の洗剤に含まれる塩化水素の量を中和滴定実験で求めたときの実験報告書の空欄を埋めていく問題と、実験の失敗の理由を考えさせる問題でした。

実験に基づく実践的な思考力が求められます。

実験は高校の授業ではほとんどしないことも多く、実際の操作に基づく出題は、イメージがわきづらいかもしれません。

とはいえ、大学で学ぶことの導入として、実験の操作に関する問題は答えられるようになることが求められています。

操作をたどりながら、頭でイメージして適切な手段を選ぶことが必要です。

慣れないうちは大変かもしれませんが、繰り返していくうちにできるようになるでしょう。

 

2020年度センター試験 化学は変わった?

では、これらの試行テストの出題傾向をふまえて、2020年度のセンター試験はどうなったのかみてみましょう。

結論から言うと、それほど変わってはいません。ただし、ところどころに共通テスト試行問題でみたような知識と身近な現象を結びつけるような問題が出題されています。

これらの問題をひとつひとつ詳しくみていくことで、共通テスト「化学基礎」を攻略するために必要なことを学んでいきましょう。

①第1問

例年通り、主に知識を問う問題が出題されていました。生活に関わる物質に関しての出題もみられましたが、これまでのセンター試験に出題されていたものと大差がない出題内容でした。

問1は原子やイオンの電子配置に関する問題で、化学基礎の最初の方に習う基本的な問題でした。

問2は、周期表に関する問題でした。周期表の性質をよく知り、原子が周期表の位置ごとにどのように分類されるかを知ることができれば問題を解くことは難しくはありません。

問3は、分子の極性に関する問題でした。極性がない分子と言われて、何を考えればいいか思いつくでしょうか?極性と分子の構造のつながりを理解できているか、これも基本的な知識があれば思いつくでしょう。

問4は、純物質の状態に関する記述として誤りを含むものを選択させる問題でした。答えは簡単にわかりますが、引っかかりやすい記述もみられました。正しい知識を抑えておく必要があります。

問5は、水道水の蒸留の問題でした。実際に実験しているときの図が与えられており、その実験の手順を読んで注意点を答えさせる問題でした。

この問題は、実践的な問題であり、今後も共通テストで出題されていく可能性が高い問題です。

教科書に書いてある図をなんとなく眺めるのではなく、なぜこのように装置を組んでいるのか理由づけて覚えておきましょう。

問6は、生成した沈殿物と溶かした物質の量的関係を考えて、溶かした塩化カルシウの物質量を求めさせる問題でした。基本的な計算が必要な問題でした。

問7は、生活に関わる物質の記述として誤るものを答えさせる問題でした。「生活に関わる」という記述から身近な現象を化学で理解させる問題であることがわかります。このような問題も共通テスト試行問題で出題されていた問題で、今後も出題されることが予測されます。

②第2問

こちらも例年通り計算を中心にした出題内容でした。難易度は高くなったものの、さほど変化はないとみていいでしょう。

問題構成は例年と変わりなく、共通テスト試行問題で出題されたような長い文章や思考力を要する発展的学習内容は出題されていませんでした。全体の難易度としては難しくなっていましたが、これまでのセンター試験での難易度の平均的な変化のなかに収まる程度のものでしょう。とはいえ、試行調査の変化からみて、来年度からはじまる共通テストの問題はこれまでのセンター試験とは突如として大きく異なる可能性があるので、注意が必要です。

問1は、同位体の質量数と、存在比の関係に関する問題でした。基本的な問題で、計算も簡単でした。

問2は、硝酸ナトリウムの希釈(水で薄めること)に関する問題でした。

希釈は実験の時によくする操作で、実践的な内容なので、必ず知っておきたい事項になります。

問3は、pH測定の問題でした。pHの変化からどの溶液の曲線か当てる問題は、ごく基本的な問題です。グラフ上のどこに着目すればいいか、確かな知識があればすぐに思いつきますね。

このように、グラフと現象がどの位置でどう対応しているかということも共通テストに向けて意識していかなければならない内容になります。

問4は、溶液をpHの順に並べる問題です。これは計算ではなく知識ですぐに求められる問題でした。

問5は、化学電池に関する記述で誤っているものを選択させる問題でした。電池も身近にある化学としては、メジャーなものです。

リチウム電池、ナトリウム電池など、電池の種類などに気を配ってみるといいでしょう。

リチウムイオン電池や、ニッケル水素電池などの二次電池も問われやすいので要注意です。

問6は、金属の溶解を伴う反応というテーマは、あまりみかけないものでしたが、金属から水素が発生する反応など、イオン傾向の理解ができていればごく簡単に解くことができたでしょう。

共通テストはどう変わる??

これらの分析を踏まえて着目するべき3点について解説します

テーマに基づいた出題

これまでのセンター試験「化学基礎」は、大問の中の問題の関連性が薄く、第1問は知識、第2問は計算力などのように求められる力ごとに漠然とまとめられていました。

それに対して試行調査問題では、「ヒトのからだにおける水分の働き」「化学と人間生活」などある話題に関連した出題となっております。

計算問題と知識問題が混合して出題されているため、知識・計算のどちらかの対策のみでは解答するのが難しくなっています。

この変化には、身の回りにあるものへの科学的好奇心や、化学を使って物事を理解しようとする応用力を養いたいという作成者の意図が読み取れます。

↑30年度共通テスト試行問題で出題された「中和滴定実験報告書をもとに解答させる問題

大問数の増加

知識・計算と2分化された大問構成からテーマに基づいた大問構成への変化に伴い、大問数が、通常の2題から3題へと増加しています。

しかし、設問数は、従来の13〜14から12へと減少していますが、設問数が若干減っただけで、文章が長くなっていることに注意が必要です。

理科基礎科目は2科目合わせて60分の解答時間は変わらないため、これまで通りの時間配分では間に合わない可能性があります。

共通テストでは、これまで以上に試験時間に注意する必要があります

知識の応用問題の出題

そして最後の変化としては、知識を応用した問題の出題です。

これまでの知識問題は教科書の内容を暗記しておけば解ける問題がほとんどでしたが、今回の試行調査問題では、その知識を発展的に考えなければ解けない問題も出題されていました。

飲料水のラベル表示から適切な情報を読み取り、その差からおきる性質の違いをもとに未知の飲料水を分類する問題は、どの分野の知識が必要で、どの知識を用いれば解答できるかという知識の応用が求められました。

 

 ↑30年度共通テスト試行問題で出題された知識の応用力が問われる問題

 

来年度からの大学入学共通テストはここが違う!共通テストを元に解説!

2020年度のセンター試験は例年と変わりなかったものの、共通テスト試行問題の出題傾向をみる限り、グラフ・表の読み取り、応用問題の思考、複合分野の出題は避けられないように思います。

問題の難易度が変化するかは不明です。

思考問題を問うとはいえ、必ずしも難しくなるとは限らず、文章を適切に読み取ることができれば簡単に答えがわかる問題もあります。

難易度が変化するのではなく、今までとは違った技能を測られるのだということを念頭においておきましょう。

共通テストに向けた対策の変化

以上の傾向と変化の予測をもとに共通テストに向けて具体的にどんな対策が必要なのかを解説します。

1. 知識と計算をまんべんなく学習する

これまでは暗記事項のみを詰め込んで、第一問の対策に備えるといったことが可能でしたが、共通テストでは知識・計算と大問がはっきりとは分かれていない大問構成になる可能性が極めて高いです。

つまり、どちらかを捨てるという勉強法では通用せず、どちらもまんべんなく学習する必要があるでしょう。

とはいえもちろん、知識・計算の複合型の問題の中でも、部分的には暗記のみ、計算のみで答えられるものもあります。

部分的な解答も狙えるため、全ての設問に目を通すことは必要になるでしょう。

2. 実際の現象をイメージする

30年度の試行調査問題では、身近におこる現象を化学的な知識を用いて説明する問題が出題されました。

例えば、第一問 B 問4で出題されていた身近な現象を「蒸発」「抽出」「蒸留」などの化学的な用語で分類させる問題などはその典型的な例です。

教科書にかかれている内容を実際の現象に置き換えて、理解する力が求められていると言えるでしょう。

グラフや図から実際の現象を思い浮かべる力も必要です。おすすめの勉強法はグラフの境界で、何が起こっているのか、具体的なものに置き換えて説明することです。

「つまり、実際の生活で言えば、」と理解する癖をつけておけば、生物や物理などの教科でも応用ができるでしょう。

↑30年度共通テスト試行調査問題で出題された身近な現象と化学の対応関係を問う問題

3. 話題が何かを正しく把握する

異なる分野の問題が混合的に出題される問題では、問われている知識が何なのかがわからなくなりがちです。

これまでは、問題ごとの関係性が薄かったため、話題を考えなくても解答できましたが、共通テストでは、一つの話題に関連した出題がなされるため、その話題が何なのかを把握しておくことが問題を解く鍵になります。

例えば、実験の失敗(ズレ)をもとにその原因を推測させる問題などは、「何を調べたい実験であるか。」「本来ならばどうなるべきだったか」など推測しながら解かなければいけません。

そんなときに、〈話題を見失わない〉ということが特に大切になってきます。

その具体的な練習方法は、終わりから逆算していくことです。求めたいものをどうすれば導き出せるか。そしたら、それをどう導けるか。そしてそれをまたどう導くか。という風に後ろからさかのぼって、解答する癖をつけることができれば、きっと本番でいい結果が残せるでしょう。

↑30年度共通テスト試行調査問題で出題された実験のズレの理由を解答させる問題

 

まとめ

これまでの話をまとめると、共通テストからみられる化学基礎の変化は、

①テーマに基づいた出題
②大問数の増加
③知識の応用問題の出題

変化への対策としては、

①知識と計算をまんべんなく学習する
②実際の現象をイメージする
③話題が何かを正しく把握する

が必要になってきます。対策を知ることで共通テストで優位に立つこととができます。

変化を意識して勉強しましょう。

いかがだったでしょうか。

もしも、化学基礎の対策などでわからないことがありましたら遠慮なく弊社にお問い合わせください。



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