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共通テストの記述式の出題の問題点って?! 記述問題の7つの問題


こんにちは。アクシブアカデミーです。

今回は大学入学共通テストに記述導入が延期された背景についてご紹介します。

2020年度から教育改革がはじまり、センター試験がなくなり大学入学共通テストという新しい試験になることはご存知ですか?共通テストでは、受験生の様々な力をはかるために、特定科目において記述式を導入しようとしたり、英語の民間試験導入をする予定でした。

 

しかし、共通テストでは2020年度入試において、記述式の問題の導入は延期となりました。

 

  • なぜ記述式は導入される予定だったのでしょうか?
  • なぜ記述式の問題は2020年度入試では導入を延期されたのでしょうか?

 

今回はこれらの疑問にこたえる形でお伝えしていきます。

 

共通テストの記述式の導入背景と延期について

2019年12月、文部科学大臣の発表により、「大学入学共通テストの記述式の問題の導入は『受験生が安心して受験できる体制を早急に整えることは現時点では困難』であるため2020年度入試の記述式の導入はしない」と発表しました。

 

文部科学省ではすでに、2019年の11月に「大学入学共通テストの英語民間試験の導入はいったん延期する」と発表した矢先の出来事で、驚いた受験生も多くいたかもしれません。

 

ではそもそもなぜ共通テストに記述式の問題は導入される予定だったのでしょうか?

 

共通テストに記述式が導入される理由として、共通テストでは、知識や技能を有しているかにとどまらず、思考力・判断力・表現力を持っているか測定するためにも、記述式の問題が必要だと考えられていました。

 

また共通テストに記述式が導入されることで、記述式で問題を出すことの大切さや記述式の必要性が高校等の現場に広がるのではないかという思いもありました。これらが広がることによって、高校での授業も単なる知識の暗記だけでなく、思考力や判断力、表現力を養えるようなテストに代わるのではないかという期待がありました。

 

しかし、共通テストの記述式導入に伴い様々な問題点が浮き彫りになりました。これらが解消できないと考えられたため、一旦は2020年度の共通テストでの記述式の導入は延期となりました。

 

参考:令和元年 12 月 17 日(火)萩生田文部科学大臣の閣議後記者会見における冒頭発言

 

共通テストの記述式の問題点

ここまで共通テストの記述式が導入された経緯についてご紹介しました。これから共通テストの記述式が導入延期となった理由(問題点があったためですが…)をご紹介します。

問題点1 採点体制の問題

採点事業主側で、実際に共通テストの記述問題を採点する採点者の確保できる可能性はあると大学入試センターに報告済です。しかし、実際に採点者を採用するのは2020年の秋以降の予定であるため、現時点で採点の状況を伝えられる状況ではなく、世の中の受験生や教育関係者を不安にさせてしまうのではないかという問題点がありました。

 

問題点2 採点の精度の問題

2度の試行調査を経て、様々な課題が浮き彫りとなったため、採点の制度をあげるために、仕組み等を作ることはできるそうです。しかし、採点ミスを確実に0にする仕組みはまだ出来上がっていません。そのため、人生の転機となりうる、大学入試において、安心して受けられるシステムになっていないという問題点もありました。

 

問題点3 採点結果との不一致を格段に改善することが難しい

実際に受験する受験生が採点する記述問題の採点結果と、実際の採点者による採点結果いずれがある場合があることが問題となっています。大学入学共通テストを受験する受験生の一部には国公立大学を受験する受験生がいます。そのため、採点結果とのずれによって、国公立大学受験の出願を見誤る可能性も捨てきれないため、受験生と採点者による採点結果の不一定は大きな問題の1つでした。

 

問題点4 経済格差の影響がある

記述問題の採点にかかるコストが高い可能性があります。これまでの2回の試行調査を経て、記述問題の採点コストがセンター試験の採点コストに比べて格段にかかるかもしれません。それらが受験料等にも影響が出る可能性があり、家計の負担となったり、最悪の場合共通テストを受験できない受験生等もいるかもしれません。センター試験は、良問も多く、受験料も比較的安いと評判があり、経済的に困窮している家庭の一部では、センター試験を受け、センター試験利用入試で経済的に負担にならない形で受験をする受験生もいました。それらは。センター試験利用入試が一般入試に比べやや受験料が安いこと、センター試験も一般入試を何個も受けるよりかは安いからというものでした。しかし、センター試験に変わる大学入学共通テストの受験料が著しく高い場合、経済的に困窮している家庭が受験しづらくなる可能性もあるのです。

 

問題点5 採点時間が極端に短い

共通テストが行われる予定の1月後半から国公立大学の2次試験までは約1か月程度~40日程度の間しかありません。そのため、記述式の採点がどんなに遅くとも、1,2週間で終わら差なければ、受験に間に合わず、国公立試験の入試や私立大学の共通テスト利用入試に使えない可能性があります。その短い期間でミスなく採点ができるのかどうかということも大きな問題でした。

 

問題点6 民間委託の可能性から

採点作業や採点をすることを、人手不足の観点から民間に委託する場合、採点作業で知りえた情報をもとに、特定の民間企業が商品開発等に生かす可能性もあります。もちろん、採点業務で知りえた情報は外に漏らしてはならないとは言われているものの、無意識的にこれらのノウハウが使われてしまう可能性もあります。

 

問題点7(数学)十分な記述量の出題が難しいためそもそも記述式でやるメリットがない

2度の試行調査を経ても、実際に数字の記号による選択肢問題でもよいようなお出題も多く見られました。数学の思考力・判断力・表現力を正しく見たいのならば、空欄補充程度の記述問題ではあまり意味がないのではという指摘もありました。

 

これらを含む数々の問題点があるため、実際に延期となりました。

 

まとめ

いかがでしたか?共通テストはそもそも、時代の変化に合わせ、受験生に必要な力を問うような試験にしたい思いから、様々な試みに挑戦する予定でした。しかし、共通テストの記述式の導入は延期となり、英語の民間試験導入も延期となりました。今後これらがどうなるかについて、共通テストの正しい情報が得られるように常に、共通テストや大学入試の情報のアンテナを貼っておくと良いと思います。

 

私たちアクシブアカデミーでも、共通テストの情報等を随時blogに公開していますのでよろしければご覧ください。

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