【必見】共通テストの国語の記述式問題と導入延期について解説します!

こんにちは。アクシブblog予備校です。

私たちは、2020年度入試より登場する大学入学共通テストについてご紹介しています。今回も共通テストについてご紹介します。今回特にお話ししたいと思っているのは

「大学入学共通テストの国語や国語の記述問題について」

です。

大学入学共通テストの数学は、2回の試行調査では記述問題等が出題されていました。しかし、2019年の12月に、記述問題は導入延期となりました。いったいどんな記述問題が出題されたのでしょうか?またなぜ導入延期となったのでしょうか?

受験生の方がすでに疑問に持っているであろう、共通テストの国語の記述問題についてご説明していきます。

 

大学入学共通テストの国語・記述問題|出題背景・出題された問題

では早速大学入学共通テストの国語や国語の記述問題について解説していきます。

①大学入学共通テスト 国語 記述問題導入の背景

そもそも共通テストが導入された背景として、従来型の知識や暗記量を重要視するだけでなく、知識等を活用し、思考力や判断力、表現力を子どもたちに育んでほしいという考えからきています。近年、AIやITの発達から、社会では単に知識をアウトプットするだけの人材ではなく、知識や技能をどう活用するのか、どう生かしていくのかという力を持った人材が必要になってきています。簡単な知識のみを使う単純労働等は機械化することで仕事としてなくなっていき、頭脳労働といい、知識を使って活用するものが必要となってきます。そのため、これから社会に出ていく子どもたちは知識を活用する力や生かしていく力をはぐくむ必要があります。

これらを高校現場等で育んでいくために、高校の先生中心に、先生によってはアクティブラーニングなどを生かした授業や対話型の授業を通して、知識偏重型の授業が少しずつ変わってきている現状があります。しかしながら、高校卒業後の一つの進路として大学があり、大学入試突破のために、受験しなければならないです。かつ受験がセンター試験をはじめ知識をどれだけ暗記しているかも大事にする試験であるため、高校生が受験突破のために知識を詰め込まねばならなかったり、生徒が受験突破できるように知識を暗記させるような授業が行われたりすることで、子どもたちの思考力・判断力・表現力が養われない可能性があります。

そのため、テスト自体を変えてしまうことで子どもたちが、思考力・判断力・表現力等が養える環境を整えてあげたいという文部科学省の希望もあり、今回センター試験を廃止し共通テストが導入されました。

参考:大学入学共通テスト実施方針

詳しくは弊社でも「なぜセンター試験が廃止され、共通テストが導入されたのか?」記事をまとめています。よければこちらをご覧ください。

 

②大学入学共通テスト(国語)記述問題 採点者について

続いて、大学入学共通テスト(国語)の記述式問題の出題者や採点者が誰かという内容についてです。記述式問題は、作問や出題は大学入試センターで行われます。しかし、多数の受験者の答案を短期間で正確に採点する必要があるため、民間事業者に採点を委託します。

 

③実際に大学入学共通テストの試行調査(国語)で出題された記述問題

続いて実際に大学入学共通テストの試行調査(国語)で出題された記述問題について解説していきます。

簡単に問題文だけ共有すると、このように20字から40字程度で述べる問題です。しかし、いわゆる抜き書き問題ではなく、情報を整理したうえで必要な要素を文章中に埋めていく必要があります。続いて、各資料や文章をご紹介します。

 

 

これらのような資料の情報を統合して情報を抽出して文章をまとめる必要がありました。 具体的には問1の「一石二鳥」が示す内容を理解する問題でしたが、複数の文章を読んだうえで、比喩表現として使われた一石二鳥がどれを指し示すのか整理して相手にわかるように説明する問題でした。テキスト全体の情報を切り分ける必要があり、景観保護ガイドラインのあらましからどんな目標があるか等を理解する必要がありました。また、一石二鳥とは、街並み保存地域がどうなることによってどうなるのかという内容も父の発言等から理解する必要がありました。

問2では、文章を比較しながら、景観保護に関する広報のため
の資料を理解した上で,街並み保存地区の活性化の提案書の要旨について改善すべき点等を整理します。た「景観保護ガイドラインのあらまし」と提出された「提案書の要旨」のそれぞれの内容を理解した上で,その相違点を理解できるかどうかや、提案書の要旨の違いや改善点を整理して伝える必要がありました。

 

④大学入学共通テストの記述式(国語)問題の基準について

最後に大学入学共通テストの国語の記述問題についての採点基準について説明しておきます。問1は以下のような採点基準がありました。

このように部分点はなく、各要素がすべて含まれているものは満点、それ以外には点数を与えないという条件でした。ほかの問いも各条件が文章中に含まれているのかが重要なポイントとなっていました。

 

いかがだったでしょうか?大学入学共通テストの記述問題はかなり難しいことが予測されていました。

 

また弊社では国語の記述式問題の対策の1つとして、ドラゴン桜Ⅱのマンガの内容を抜粋して解説した記事も作成しました。よければご覧ください。

「ドラゴン桜Ⅱ」で学べる共通テスト 国語の記述式のワンポイントアドバイス

 

大学入学共通テスト記述問題(国語)の延期の背景

ここまで大学入学共通テストの国語の記述問題について説明してきましたが、今度は国語の記述問題がなぜ廃止されたのか解説していきます。

2019年12月、文部科学大臣の発表により、「大学入学共通テストの記述式の問題の導入は『受験生が安心して受験できる体制を早急に整えることは現時点では困難』であるため2020年度入試の記述式の導入はしない」と発表しました。

 

その理由として様々ありますが詳しくは私どもの会社でも記事を書いているのでそちらをご覧ください。

共通テストの記述式の出題の問題点って?! 記述問題の7つの問題

 

簡単に7つの要素についても解説しておくと以下の問題で記述式は2020年度大学入学共通テストでは導入が見送られたようでした。

問題点1 採点体制の問題
採点事業主側で、実際に共通テストの記述問題を採点する採点者の確保できる可能性はあると大学入試センターに報告済です。しかし、実際に採点者を採用するのは2020年の秋以降の予定であるため、現時点で採点の状況を伝えられる状況ではなく、世の中の受験生や教育関係者を不安にさせてしまうのではないかという問題点がありました。

問題点2 採点の精度の問題
2度の試行調査を経て、様々な課題が浮き彫りとなったため、採点の制度をあげるために、仕組み等を作ることはできるそうです。しかし、採点ミスを確実に0にする仕組みはまだ出来上がっていません。そのため、人生の転機となりうる、大学入試において、安心して受けられるシステムになっていないという問題点もありました。

問題点3 採点結果との不一致を格段に改善することが難しい
実際に受験する受験生が採点する記述問題の採点結果と、実際の採点者による採点結果いずれがある場合があることが問題となっています。大学入学共通テストを受験する受験生の一部には国公立大学を受験する受験生がいます。そのため、採点結果とのずれによって、国公立大学受験の出願を見誤る可能性も捨てきれないため、受験生と採点者による採点結果の不一定は大きな問題の1つでした。

問題点4 経済格差の影響がある
記述問題の採点にかかるコストが高い可能性があります。これまでの2回の試行調査を経て、記述問題の採点コストがセンター試験の採点コストに比べて格段にかかるかもしれません。それらが受験料等にも影響が出る可能性があり、家計の負担となったり、最悪の場合共通テストを受験できない受験生等もいるかもしれません。センター試験は、良問も多く、受験料も比較的安いと評判があり、経済的に困窮している家庭の一部では、センター試験を受け、センター試験利用入試で経済的に負担にならない形で受験をする受験生もいました。それらは。センター試験利用入試が一般入試に比べやや受験料が安いこと、センター試験も一般入試を何個も受けるよりかは安いからというものでした。しかし、センター試験に変わる大学入学共通テストの受験料が著しく高い場合、経済的に困窮している家庭が受験しづらくなる可能性もあるのです。

問題点5 採点時間が極端に短い
共通テストが行われる予定の1月後半から国公立大学の2次試験までは約1か月程度~40日程度の間しかありません。そのため、記述式の採点がどんなに遅くとも、1,2週間で終わら差なければ、受験に間に合わず、国公立試験の入試や私立大学の共通テスト利用入試に使えない可能性があります。その短い期間でミスなく採点ができるのかどうかということも大きな問題でした。

問題点6 民間委託の可能性から
採点作業や採点をすることを、人手不足の観点から民間に委託する場合、採点作業で知りえた情報をもとに、特定の民間企業が商品開発等に生かす可能性もあります。もちろん、採点業務で知りえた情報は外に漏らしてはならないとは言われているものの、無意識的にこれらのノウハウが使われてしまう可能性もあります。

問題点7(数学)十分な記述量の出題が難しいためそもそも記述式でやるメリットがない
2度の試行調査を経ても、実際に数字の記号による選択肢問題でもよいようなお出題も多く見られました。数学の思考力・判断力・表現力を正しく見たいのならば、空欄補充程度の記述問題ではあまり意味がないのではという指摘もありました。

いかがでしたか?これらの問題点から大学入学共通テストでは国語の記述問題は一旦は見送られたようです。

 

まとめ

いかがでしたか?今回は大学入学共通テストの国語の記述問題についてまとめました。共通テストでは2020年度は記述問題等は出題されないものの、現代文・古文とも傾向が若干変わってきています。これらについて大学入学共通テストの試行調査を実際に解いてみるなどして傾向をつかんでおくとよいと思います。弊社でも共通テストについて解説もしている記事がいくつもあります。よければそちらも見ていただくとよりイメージが湧くかと思います。ぜひよければ見てみてください。

これで違いが一目瞭然!大学入学共通テストの試行問題(現代文)とセンター試験(現代文)

共通テストを受ける人も安心!大学入学共通テストの試行問題 古文・漢文とセンター試験 古文・漢文の違いについて

 



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