【生物】共通テスト対策におすすめの参考書一覧

みなさんこんにちは。

2020年度から初の共通テストが実施されるのを前に、対策に不安になっている人も多いのではないでしょうか。

 

  • 共通テストとセンター試験では何がどう変わるのかよくわからない
  • 対策の内容はどう変わるの?
  • 参考書を調べてもどれを使えばいいのかわからない

そんな悩みをもつ受験生のみなさんのために、この記事では

  • 共通テストとセンター試験では何が変わるのか
  • 共通テストに関してよくあるQ&A
  • 共通テスト対策におすすめの参考書と各参考書の違い
  • 共通テスト試行問題の分析

を解説していきます。

センター試験と共通テストでどう変わる?

生物の試行問題からはこれまでのセンター試験とは異なる点がいくつかみられました。

知識だけで解けない問題の増加

生物は暗記量が多い科目というイメージがある人は多いと思いますが、施行調査からは暗記だけで対策が不十分になる可能性があることが予想されました。

2020年のセンター試験で知識だけで解ける問題は約6割なのに対し、試行調査では、3割まで減りました。

写真から読み取る問題、図から読み取る問題、グラフから読み取る問題が増えました。

物理・化学と同様に単に知識で解ける問題だけでなく、図やグラフから読み取って知識を活用することで解く問題が増加しました。

一つの問題で複数分野が問われている問題の増加

1つの分野の知識だけで解ける問題が減少し、いくつかの分野から知識を組み合わせることで正解にたどり着くことができる問題が増加しました。

よくあるQ&A

センター試験の過去問題は使えますか?

センター試験の過去問題も共通テスト対策にはとても有効です。

共通テストになったことで思考力を問うような問題が増えることが試行調査からも明らかになっています。しかし思考力を問う問題では前提としてセンター試験に出ているような問題の知識がなければいけません。

そのため、センター試験を演習として利用するのはとても有効な対策方法といえます。

しかし、センター試験過去問問題の優先順位はそれほど高くないことには注意しましょう。

共通テスト対策のために使える問題として、センター試験の過去問題・共通テストの試行調査・市販の予想問題集の3つが挙げられます。

理科・社会は比較的傾向の変化は少ないですが、まずは試行調査の内容をしっかりと理解するようにしてください。

その次におすすめなのが市販の予想問題集です。

傾向が変わることを考えるとセンター試験の過去問題よりもこちらのほうがおすすめといえます。

そして最後にセンター試験の過去問題ををしましょう。そのため優先順位は

  1. 施行調査
  2. 市販の予想問題集
  3. センター試験過去問

になります。

共通テストの予想問題集は使ったほうが良いですか?

とても有効です。しかし、予想問題集として発売されていても内容は異なることがあるので、注意するようにしてください。

具体的には

センター試験の過去問題を扱っている場合

試行調査を扱っている場合

オリジナルの予想問題を扱っている場合

の3つがあります。

「予想問題」という言葉だけを見て買うのではなく、内容もきちんと確認するようにしましょう。

前の質問で述べたように、この3つの優先順位は

  1. 施行調査
  2. 市販の予想問題集
  3. センター試験過去問

となりますので、自分に必要なものを確認してから使うようにしましょう。

予想問題集や過去問題に取り組むのはいつ頃がいいですか?

早ければ早いほど良いです。

しかし基礎的な知識を十分に身につけられていない段階では問題を解いても意味がありません。

いきなり共通テスト用の対策をするのではなく、まずは基礎的な参考書に取り組んで力をつけてから共通テストの対策をするようにしましょう。

【生物】共通テスト対策におすすめの参考書一覧

教学社 共通テスト問題研究 生物基礎 生物

河合塾 共通テスト攻略レビュー 生物基礎 生物

河合塾 共通テスト総合問題集 生物

Z会 共通テスト実践模試 生物

Z会 はじめての共通テスト対策 生物

駿台 共通テスト問題集 センター過去問編 生物

KADOKAWA 大学入学共通テスト予想問題集 生物

教学社 大学入学共通テストスマート対策 生物

駿台 共通テスト問題集 マーク式実践問題編 生物

各参考書の特徴を紹介!

上では共通テストで使える参考書一覧を記載しましたが、出版社によって参考書には違いがあります。

そこでここでは各参考書ごとの特徴をご紹介します!

科目ごとに収録内容には多少のばらつきがあります。そのためここではおおまかな傾向を挙げますが、実際に購入する際には自分に必要な参考書の中身を確認するようにしてください。

「数学社 共通テスト問題研究」の特徴

試行問題

2回分

センター過去問

本試験8年分(2013年~2020年)

追試験2年分(2018年・2019年)

オリジナル問題

2回分

「河合塾 大学入学共通テスト攻略レビュー」の特徴

試行問題

1回分(2018年実施分)

センター過去問

本試験6年分(2015~2020年)

追試験3年分(2017~2019年)

オリジナル問題

なし

「河合塾 共通テスト総合問題集」の特徴

試行問題

1回分(2018年実施分)

センター過去問

なし

オリジナル問題

5回分

「Z会 共通テスト実践模試」の特徴

試行問題

1回分

センター過去問

なし

オリジナル問題

収録あり

「Z会 はじめての共通テスト対策」の特徴

試行問題

2回分

センター過去問

なし

オリジナル問題

収録あり

「駿台 共通テスト問題集 センター過去問編」の特徴

試行問題

2回分

センター過去問

本試験5年(2016~2020)

追試験3年(2017~2019)

オリジナル問題

なし

「教学社 大学入学共通テストスマート対策」の特徴

試行問題

1回分

センター過去問

収録あり

オリジナル問題

収録あり

「駿台 共通テスト問題集 マーク式実践問題編」の特徴

試行問題

2回分

センター過去問

なし

オリジナル問題

収録あり

共通テスト対策前までに取り組んでおきたい参考書一覧

Q&Aでは共通テスト対策を始める前にまずは力をつけることが重要ということを説明しました。

しかし参考書を調べてみると多すぎて自分のレベルにあった参考書を見つけるのは難しいですよね。

そこでこの記事の中では中学校レベルからMARCHレベルに到達するための参考書ルートをご紹介します。

共通テスト対策を始める前に最低でも大東亜帝国・摂神追桃レベルの参考書を終わらせておくことを目指すようにしましょう。

大学入試 山川喜輝の生物基礎が面白いほどわかる本

基本データ

前提レベル 高校基礎レベル
到達レベル 大東亜帝国・摂神追桃レベル
終了後に取り組んでほしい参考書 大学入試 山川喜輝の生物が面白いほどわかる本

ページ数 287
目安時間 50h
対象 生物基礎の実践演習を本格的に始める生徒

特徴

生物の教科書の発展的内容にも対応できる参考書となっています。

生物の教科書の簡素な説明をストーリー立てて補っています。

使い方と注意点

生物の実験がイラストによって抽象化されているので資料集で具体的なビジュアルを確認することが望ましいといえます。

またこの参考書の主な目的は生物基礎範囲の内容の理解であり、問題演習量は不足しているため、知識の整理・暗記には『リード Lightノート生物基礎』を併用することで補う必要があります。

大学入試 山川喜輝の生物が面白いほどわかる本

 

基本データ

前提レベル 高校基礎レベル
前提レベル達成におすすめの参考書 大学入試 山川喜輝の生物基礎が面白いほどわかる本

到達レベル 大東亜帝国・摂神追桃レベル
終了後におすすめの参考書 リード Light ノート生物基礎

ページ数 608
目安時間 80h
対象 生物の実践演習を本格的 に始める生徒

特徴

生物の教科書の発展的内容にも対応できる参考書となっています。

生物の教科書の簡素な説明をストーリー立てて補っています。

使い方と注意点

生物の実験がイラストによって抽象化されているので資料集で具体的なビジュアルを確認することが望ましいといえます。

またこの参考書の主な目的は生物基礎範囲の内容の理解であり、問題演習量は不足しているため、知識の整理・暗記には『リード Lightノート生物基礎』を併用することで補う必要があります。

 

リードLightノート生物基礎

 

基本データ

前提レベル 中学レベルから高校基礎レベル
前提レベル達成におすすめの参考書 大学入試 山川喜輝の生物が面白いほどわかる本

到達レベル 大東亜帝国・摂神追桃レベル
終了後におすすめの参考書 リード Light ノート生物

ページ数 104
目安時間 35h
対象 理解本で覚えた知識を整 理したい生徒

特徴

生物基礎の基本的な知識を復習することができる参考書となっています。

使い方と注意点

この参考書は理解本と並行して、理解本で読んだ範囲と同じ範囲の問題を解くことによって知識の整理・定着を図る。

生物問題演習に進む前の準備として、本書を完璧におさえたうえで生物の単元に進むようにしましょう。

なお、共通テストでのみ生物基礎を使用する生徒は、本書を修了した後には過去問演習へと移ることができます。

リードLightノート生物

基本データ

前提レベル 中学レベルから高校基礎レベル
前提レベル達成におすすめの参考書 リード Light ノート生物基礎

到達レベル 大東亜帝国・摂神追桃レベル
終了後におすすめの参考書 生物(生物基礎・生物)基礎問題精講

ページ数 183
目安時間 75h
対象 理解本で覚えた知識を整 理したい生徒

特徴

生物の全範囲の基本的な知識を復習することができる参考書です。

使い方と注意点

この参考書は理解本と並行して、理解本で読んだ範囲と同じ範囲の問題を解くことによって知識の整理・定着を図ることができます。

生物問題演習に進む前の準備として、この参考書を完璧にしたうえで『基礎問生物』に移るのがおすすめです。

生物(生物基礎・生物)基礎問題精講 三訂版

 

基本データ

前提レベル 大東亜帝国・摂神追桃レベル
前提レベル達成におすすめの参考書 リード Light ノート生物

到達レベル 日東駒専・産近甲龍レベル
終了後におすすめの参考書 生物[生物基礎・生物] 標準問題精講 五訂版

2020 実戦 生物重要問題集 生物基礎・生物

ページ数 304
目安時間 65h
対象 標準レベルの演習を積み たい生徒

特徴

生物の入試に出やすい重要な良問が多く、長文記述や発展的な内容も多く含まれている参考書となっています。

使い方と注意点

暗記した知識を答えるのではなく知識を応用して問題が多いため、基礎範囲を固めてから取り組む必要があります

各解説の中にその問題でポイントとなる生物の背景知識がまとめられているため、解説を読む際にはこのポイントを確認し、抜けていた場合には理解本に再度戻って確認するのがおすすめです。

生物[生物基礎・生物] 標準問題精講 五訂版 208

 

基本データ

前提レベル 日東駒専・産近甲龍レベル
前提レベル達成におすすめの参考書  「生物(生物基礎・生物)基礎問題精講

到達レベル MARCH・関関同立レベル
ページ数 208
目安時間 70h
対象 早慶以上の難関大を目指 す生徒

特徴

基礎問題よりも更にレベルが上がった問題が掲載されている参考書です。

解答・解説が丁寧であり、問題のポイントや背景知識にもふんだんに紙面が割かれています。

使い方と注意点

『基礎問生物』を終え、更に上のレベルを目指 す生徒用の問題集です。

『基礎問生物』同様に、解説でまとめられているポイントや背景知識が抜けている場合には理解本に再度戻って確認するのがおすすめです。

また記述問題も豊富に掲載されているため、自分で作成した答案と模範解答を照らし合わせて、何がポイントとなっているかを確認する。

2020 実戦 生物重要問題集 生物基礎・生物

 

基本データ

前提レベル 日東駒専・産近甲龍レベル
到達レベル MARCH・関関同立レベル
ページ数 151
目安時間 95h
対象 上位レベルの問題を解き たい生徒

特徴

この参考書は生物標準問題と生物応用問題に分かれているほか、特に頻出の問題には印がついていて、自分の状況に合わせた学習が可能です。

使い方と注意点

この参考書は幅広いレベルで多くの問題が掲載されている。

全てを修了した ときには難関大を目指す事のできる実力を身につけることができます。

別冊として付属する解答・解説は簡潔で分かりやすい反面、基本知識から確認することは少ないため、自分で足りていない生物の知識を判断する必要があります。

大森徹の生物計算・グラフ問題の解法 三訂版 (大学受験Doシリーズ)

 

基本データ

ページ数 232
目安時間 20h
対象 計算・グラフの問題が苦手 な生徒

特徴

テーマについて数ステップに分けて、基礎的な内容から噛み砕いて説明している参考書です。

公式やポイントも分かりやすくまとまっていて、情報を整理しやすくなっています。

使い方と注意点

『基礎問生物』レベルの計算やグラフの問題 が苦手な場合には、この参考書を使用することで演習量を確保することができます。

大森徹の生物 記述・論述問題の解法 新装版 (大学受験Doシリーズ)

基本データ

ページ数 184
目安時間 30h
対象 記述・論述問題解答のポイ ントが分からない生徒

特徴

生物で題意に沿った解答をするために、また、解答の意図をより分かりやすくするために、意識すべきポイントが、わかりやすくまとめられている参考書です。

使い方と注意点

自分で生物の記述をまとめることが苦手な人向けです。

生物の記述は上手い文章を書くことが目的ではなく、必要なキーワード・フレーズが入っているかどうかが重要であるため、本書を通じてこの意識を高めるのがおすすめです。

 

大森徹の生物 遺伝問題の解法 新装改 訂新版 (大学受験Doシリーズ)

 

基本データ

ページ数 160
目安時間 25h
対象 遺伝問題が苦手な生徒

特徴

遺伝の基本知識から特殊な遺伝問題に対応できるところまで内容が網羅されているので、この 1 冊を読むことで自分がどこでつまずいたのかを分析し、無理なくレベルアップしていくことができる参考書となっています。

使い方と注意点

遺伝問題は入試頻出の単元である。『基礎問生物』で遺伝問題が苦手な場合には、本書を使用することで演習量を確保することが出来ます。

 

大学入試 全レベル問題集 生物【生物 基礎・生物】 2センター試験レベル (大学入試全レベ)

基本データ

ページ数 104
目安時間 35h
対象 共通テストで高得点を狙 いたい生徒・マーク式の受 験問題対策をしたい生徒

特徴

生物のマーク式の問題を厳選している問題集。

別冊の解答に正答に至るまでのプロセスが詳しく書かれているので、マーク式の問題への対応の仕方がしっかりと身につけることができます。

使い方と注意点

はじめから順に問題を解き、解答解説をチェックする。

内容的には『基礎問生物』と重複する部分も多いので、共通テストの対策などマーク式の問題に特化して演習したい場合に取り組むのがおすすめです。

共通テスト直前期に苦手分野に絞って演習 するのもおすすめです。

 

大学入試 全レベル問題集 生物【生物 基礎・生物】 3私大標準・国公立大レ ベル (大学入試全レベ)

基本データ

ページ数 96
目安時間 45h
対象 入試標準レベルの問題を 解くポイントを掴みたい 生徒

特徴

生物の私大標準・国公立大レベルの問題が厳選されており、問題数が少ないので比較的短い時間で問題集を解き終わることができる参考書になっています。

記述問題において解答に入れるべきポイントに下線が引かれているので、自 分の解答と比較できます。

使い方と注意点

『基礎問生物』でも演習量が不足している場合に使うのがおすすめです。

全範囲を網羅する形で良問が揃っているので、初めから全問取り組むのが望ましいといえます。

大学入試 全レベル問題集 生物【生物 基礎・生物】 4私大上位・国公立大上位レベル (大学入試全レベ)

基本データ

ページ数 96
目安時間 35h
対象 考え方に磨きをかけ、更に 上を目指したい生徒

特徴

生物の私大上位、国公立上位レベルの問題が厳選されている参考書です。

早慶レベルを考えている生徒に適しています。

使い方と注意点

難度は高めだが問題数は比較的少ないので全問取り組むのが望ましいです。

『 標問生物』でもまだ演習量 が不足していると感じた場合に使うのがおすすめです。

先に志望大学の過去問に取り組んでから苦手分野に絞って取り組むこともできます。

大学入学共通テスト試行問題(2017年度版)の「生物」試験分析

①第1問

生殖や発生、生態の問題でした。問1は、表に数値を元に、全体の傾向を読み取った上で、個体群の分布図を選択する必要があった。データの解釈を理解するのが難しかった。問2は、実験データを元に、ゴカイの小型個体・大型個体を比べてデータと照らし合わせる必要があった。正しい記述を2つ選ぶ問題でやや解きづらかったようでした。問3では、ゴカイの様々な発生段階について考える問題でした。ゴカイの図等は教科書で紹介されていない場合もありますが、各図の複雑さや図に構成されているものを比較しながら発生の順ごとに並べられると思います。

 

②第2問

遺伝子や生殖や発生、植物の環境応答の問題でした。問1は、マウスを使った題材となっている。遺伝子改変の手法についての問題で、遺伝子に関する知識が正確に覚えておくことが日強でした。問2は受精前のマウスの卵を用いた問題でした。発生の単元の問題で、マウスの受精卵が減数分裂のどの時期のものなのか考えさせる問題でした。問3は受精が成立する際に関係する遺伝子について、実験結果から考察する必要がありました。正しい記述を選ぶ必要がありました。問4は花器官形成について考えさせる問題でした。知識を問う問題でした。問5は同じくABCモデルの問題でした。ABCモデルについて考察問題等はセンター試験でも出題されましたが、今回は考察する力だけでなく基礎的な知識を問う問題でもありました。問6はチューリップの花の開花する仕組みについての仮説が問題の題材でした。植物の環境応答の単元の問題からの出題で、記述内容から抽出して情報を集めるのが難しかったかもしれません。

 

③第3問

代謝からの出題でした。Aは光合成や大気の変化についての問題でした。問1は温度が低い時、二酸化炭素の吸収スピードが下がる理由について、問題文に提示された2つの仮説についてどのように実証すればいいのか、何を調べれば明らかにできるのか選択する問題でした。考察問題としてよくできている問題で、難しかった受験生も多かったようです。問2は大気中の二酸化炭素の濃度が季節によって変わることがテーマとなった問題でした。グラフで示されたデータを元に考えさせる問題でした。問3は問2とうってかわって、酸素の濃度の問題です。酸素濃度の季節変動について問う問題でした。問4は除草剤の影響について問う問題でした。除草剤が植物に与える影響について、実験手法が写真や図で説明されています。それらを適切な手順で選ぶ必要がありました。問5は除草剤関連の問題が続きました。植物枯死の要因について仮説を実証するためにいくつかの実験が提案されているがそれらが正しいのか考えさせる問題でした。これらはセンター試験とは違う傾向の新傾向の問題で、消去法で絞り込むことができない問題の1つでもあったので難しい部分もあったと思います。

 

④第4問

植生の遷移や進化の問題でした。問1は、花粉のデータについていくつか推測できることが本文中に書かれていますが、それが合理的でないものを含む選択肢を選ぶ問題でした。選択肢の文章が非常に紛らわしく、知識を持っているだけでなく、文章を読解する力や選択肢を吟味する力が必要でした。問2は花粉のデータをもとに、5つの文章から正解を導き出す問題でした。しかも複数選択肢の問題だったので難易度はより上がったのかもしれません。問3は被子植物の発芽孔の数などいくつか提示されている情報から進化の過程を考える問題でした。問4は花粉の化石に関するデータを元に植物のデータを考察する問題でした。問5は絶滅した植物を選ばせる問題でした。生物の変遷に関する問題でした。

 

⑤第5問

今流行のバイオテクノロジーの問題でした。ホタルのルシフェラーゼ遺伝子を導入した大腸菌の問題が今回の題材でした。教科書でよく取り上げられる組み換えプラスミドなどの問題ではなく、実験手法やDNAの総量などを問う問題でした。問1では、ルシフェラーゼ遺伝子をもとに、実験手順について考えさせる問題でした。問2は濃度のわかっているDNA溶液を用いた実験でした。DNAの総量について求める問題ではありましたが、計算して回答する際、試料がすでに100倍に薄められていることがポイントで計算した結果何を出したのか(100倍希釈した溶液なのかDNAの総量なのか)考える必要があったと思います。問3は耳垢の問題でした。遺伝子頻度を計算する問題ではありましたが、データの一部が与えられていない(親世代のデータがない)のが新しく、祖父母世代のデータ、自分世代(生徒の世代)の両方のデータを用いて計算し、データを検討する必要がありました。問4は遺伝子頻度を用いて考える必要がありました。そのため、問3ができていることで解ける問題でもあり、問3を間違えると問4も正答できない可能性があります。問5は人集団の遺伝子頻度のデータについて調べることで遺伝子頻度を考える問題でした。最も難しいもんだいの1つでした。

 

⑥第6問

動物の反応と行動の問題でした。オキシトシンなどが題材となっていました。問1では、グラフの大まかな傾向を読む問題でした。飼い主と動物の尿中のオキシトシンの量を見ながら選択肢を吟味することでたやすく理解することができるでしょう。問2は犬や飼い主と飼い主以外を見つめるデータとオキシトシンの量を比べる問題でした。こちらも考察問題ではありますが、他の考察問題と比べれば比較的簡単な問題とも言えました。問3は与えられた実験結果、つまり、人との見つめ合い行動とオキシトシンをだすことの間の関係についての実験で、追加の情報として何が必要か等問題でした。あまりセンター試験では見かけないタイプの問題なので難しかったと言われています。

 

大学入学共通テスト試行問題(2018年度版)の「生物」試験分析

続いて2018年度の大学入学共通テストの生物の分析です。

①大問1

大問1は筋肉に関する問題でした。

A問題は缶詰のツナを顕微鏡で筋肉を観察する問題でした。明帯、暗帯 Z膜の位置関係やいわゆる滑り説を覚えている人は楽勝に解ける知識問題です。問1は骨格筋の写真を元に考察する必要がありました。

B問題は筋肉へのエネルギー供給の問題でした。まずクレアチンリン酸を分解し、つぎに解糖系、そして呼吸へとだんだんエネルギー供給方法が変わっていくことを覚えている人が解ける問題です。問3は金収縮のrネルギー源をグラフから与えられた情報を元に考える必要があり、グラフから情報を集める力が必要でした。

大問1は知識問題でした。しかしここで油断してはいけません。

②大問2

A 異なる種との交雑を防ぐ仕組みについてです。

実験1で分子系統樹によって種間の関係が示され、実験2で花粉管が胚珠に到達するためにはどの種も助細胞が必要であることが示されました。実験3では胚珠、柱頭、花粉管すべて同じ種のものでないと胚珠に花粉管が到達しないことが示されています。問われている3問すべてが考察問題になっています。実験1・2の結果から導かれる考察としては助細胞が花粉管を誘導する性質はトレニア属のA,B,Cとアゼナ属のDに共通してみられるということのみである。ここで注意したいのは、この実験のみでわかることなので、自分の知識から、種子植物全体に共通してみられるとか、維管束植物全体に見られるなど自分で勝手に判断してはいけない点が気を付けなければならないところです。実験3からは胚珠と柱頭、柱頭と花粉管が違う種になると胚珠に到達する花粉管の割合が小さくなるので、どちらの相互作用も異種間交雑を妨げる仕組みになっているといえます。また、3問目は研究計画を考える問題でした。種F・Gが異種間交雑をしな仕組みを調べるのに関係しないものが適切でない研究計画として正解です。4問目は写真から、どの種のどの植物かを判定し、獲得した形質ごとに当てはめていく問題でした。これがA問題唯一の知識問題です。

B 種子Xの発芽について

B問題の1問目はXが短日植物なの長日植物なのか、その限界暗記を問うものでした。脇に屋外灯を置いてある方の花壇は3月10日に花芽形成が見られグラフを見ると暗期が約11時間となっています。暗期が11時間より短いと花芽形成しているので、長日植物だと判断できます。また限界暗期は11時間より長くなると読み取れます。花芽形成と温度については、6月にまいた種も、10月にまいた種も春に開花していることから、一度冬を経験しないと、花芽形成しないことがわかります。3問目は長日植物が主にどのようなところで育っているか問われています。また自家受粉で結実しないのは攪乱には不利であり、日当たりがいいところは林床よりはギャップといえるでしょう。4問目は純生産量が総生産量から呼吸量を引いたものという理解があれば答えは出せたのではないのでしょうか。純生産量は植物体の重量で判断できる。しかし総生産量は呼吸量という、重量には含まれない数字も入っているのでこの情報からだけでは判断できません。

③大問3

ホメオティック遺伝子についての問題でした。一問目は節足動物門が外骨格を持っていることは知識で解けた問題でした。2問目は細胞内の濃度勾配を保つための性質を問う問題でした。細胞分裂が起こるともともとあった濃度勾配が壊れてしまうので③が正解でした。3問目はショウジョウバエの遺伝子Xの働きについて問う問題でした。遺伝子Xが失われると一つ前の節と同様の形態になっているので、発言している大切で働いて、1つ前の体節と同じものになるのを抑制しているといえる。4問目は矛盾しない仮説を選ぶ問題でした。チョウの遺伝子Xがショウジョウバエと違う働きをしていることを仮説で言えればいいので3つとも正解でした。

④大問4

リスの個体群とその変動についての問題でした。1問目は0歳の初めの個体数に対するx歳の初めまで生存した個体数の比率㏓とx歳の個体が生んだ子の平均mxの積でlxmxの合計は1.000になっているので個体数に変動はないということが言えます。二問目は生存曲線を選ぶ問題です。px(x歳の初めから(x+1)歳の初めまでの生存率をみると0歳から1歳までの生存率がほかとくらべても低いことがわかるので最初のグラフの傾きが大きくなるグラフを選びます。3問目は、リスの生息地が分断されると、減少する指標を選ぶ問題です。生息地分断は環境収容力の低下、捕食者の個体数、多様性どの指標の低下も招きます。4問目の生息地が分断されて、絶滅のリスクが上昇する理由としては、近親交配に伴う1匹が生む子の個体数の低下と偶然に個体数がゼロになるリスクの上昇です。5問目は集団が小集団に分断されたとき、遺伝子構成として現れる可能性が最も低いものを選ぶ問題セル。小集団に分断された個体群で元の個体群と同じような遺伝子構成になることは考えにくいので④を選べます。

⑤大問5

A遺伝子組み換え技術に関する問題でした。

1問目はプラスミドを酵素で切断してそこにはまるようなDNA断片を選ぶ問題です。2問目は遺伝子の転写領域についての知識問題です。転写調節領域、プロモーター、翻訳開始点の順で並んでいます。3問目はチューブリン、すなわち微小管があるところを選ぶ知識問題です。紡錘糸や鞭毛、細胞骨格に微小管は存在しています。

Bはアセトアルデヒド脱水素酵素に関する問題でした。

1問目はリボソームの存在位置を問う問題でした。粗面小胞体の表面にはリボソームがついているので、答えは小胞体の表面です。二問目はグラフを選ぶ問題でした。表を見て1つ変異体に変わると酵素活性が激減することを読み取れれば①を選べると思います。3問目は前提を考える問題です活性が半分になるような計算を考えるとき、複合体の酵素活性が正常のポリペプチドの本数に比例すること、変異ポリペプチドが複合体の構成要素にならないことを前提とすれば問題の条件に合致します。最後の問題は遺伝子頻度を調べる問題でした。

 

こちらの記事を参考にしながら、日東駒専・大東亜帝国レベルの参考書までやってから予想問題集や過去問題に取り組むのがおすすめです。

 

他科目の共通テスト対策情報の紹介

アクシブblog予備校では各科目の共通テスト分析記事を作成しています。

ぜひ参考にしてみてください。

【全科目まとめ】共通テスト対策におすすめの参考書一覧

 



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