【物理基礎】共通テスト対策におすすめの参考書一覧

大学入学共通テストの概要とセンター試験と共通テストの違い

早速大学入学共通テストの概要についてお伝えしていきます。

大学入学共通テストとセンター試験の違いについて、共通テストの試行調査を解くことで考えてみました。私が問題を解いてみたところ、物理基礎においてセンター試験との大きな違いはあまり感じられませんでした。形式や問題難易度もあまり変わらなかったように感じました。しかし全く同じというわけではありません。やはり以前の物理基礎よりも、勉強しなければいけない部分というのは異なってきています。その細かな違いについては、それぞれの問題を見ていくことで確かめていきましょう。

他の共通テスト問題は大きく変わっているものもあり、他の科目は対策がしづらいものが多かったです。これからの数年は物理基礎を選択すると勉強の対策がしやすくなるのではないでしょうか。

ちなみに数学2Bでは今まで求められなかった日常生活への数学の知識の活用などが聞かれるようになり、数学の本質的な理解が必要となりました。基礎がついていない「物理」の科目では、思考力を試す問題が多く出題されるようになった分計算が少なくなりました。

物理基礎はもともとそこまで計算問題を解くような趣旨ではなく、普段の生活を物理的にとらえられるのか?といったことを確かめようと意図された問題が多いので、もともと共通テストの形式に似ていたんですね。

続いて、共通テスト・センター試験の概要についてご紹介します。

①大学入学共通テスト

試験時間:60分(基礎科目2科目で60分)

大問数:3問

設問数:11問

満点:50点

設問数は13から11になったが、解答数は13から15になり増加しました。平均点は約29点でした。

②センター試験

試験時間:60分(基礎科目2科目で60分)

大問数:3問

設問数:13問

満点:50点

 

平均点は、34点でした。

それではさっそく、共通テストの問題を見ていきましょう。

大学入学共通テスト試行問題(2018年度版)の「物理基礎」試験分析

まずは共通テスト試行調査の2018年度の物理基礎の分析です。

大問1

問1 力士と高校生が互いに手で押しあった時、それぞれに作用する力はどのようになっているかを考える問題です。力のつり合いと力の作用反作用の関係について理解していれば解ける問題です。まず、物体が動いていない時はその物体に作用している力が釣り合っていました。さらに、作用反作用の法則はある力が加わったとき、その反対側にも同じ分の力が加わるという関係のことです。この考え方を適用すれば選択肢が一つに絞られるはずです。

問2 気温が変わったとき、音の高さが変化することに関する問題です。あまりなじみのないことを題材としているため、戸惑う人も多かったのではないでしょうか。しかし、実は必要な知識はv=fλという、波動範囲で一番出てくる公式があれば解くことができます。「気温が下がると、音速が下がるから、、、」「気温が下がると、管の長さが短くなるから、、、」という情報があるので、そこから先程の公式を当てはめてあげれば、問題を解き切ることができます。

問3 誘導起電力が大きくなるために考えられる工夫について考える問題でした。電磁誘導の公式を覚えていれば解ける問題ですが、わからなくても小学校で習った知識を用いれば解ける問題になっています。確認してみましょう。まず、選択肢②は「棒磁石を動かす速さを小さくする。」とありますが、小学校の授業で磁石を速く動かせば動かすほど電圧が大きくなっていましたね。だから間違いです。また、選択肢④は「棒磁石は静止させ,コイルの方を,棒磁石を動かす場合と同じ速さで近づけたり遠ざけたりする。」とありますが、これは先ほどの運動をコイルから見た場合と同じですので生じる電圧の大きさは変わらないため間違いです。このようにして、解答を二つに絞り込むことができました。このように、選択肢の解答がわからないときも消去法で考えることができるときがあるため、あきらめずに考えるようにしましょう。

問4 これは箔検電器の問題です。正確に電荷の量を検討できていないと、途中までわかっていても間違えてしまうリスクがあります。

大問2

A問題は等加速度直線運動の問題でした。中学校で実際に実験したことがある受験生もいたかもしれません。斜面を台車が移動する様子を記録タイマーではかり、テープに点が打点されていくようなイメージの実験です。問1は打点の読み取りをした上で、平均の速さを求める必要がありました。問2では測定結果をグラフにしたものを利用して、加速度の大きさを求める問題でした。グラフを正確に読み取れる必要もあり、理科だけでなく数学の力も必要となる問題でした。

B問題では、重力加速度の題材の問題でした。問3では、グラフの位置と時間の様子から重力について検討する問題でした。問4は重力加速度の違い等をよく見極めた上で解いていきたい問題です。

大問3

ケーキの生地に電流を流すことで、電流を流した際に発生する熱でケーキを焼くというシチュエーションの実験が今回の問題のテーマです。教科書ではあまり見受けられない実験がテーマなので非常に解きづらい部分もあったかと思います。またグラフをヒントに正確に計算していきたいです。問1は、電流のグラフからケーキ生地の抵抗の値を求める問題です。オームの式(オームの法則)を用いて解いていきましょう。問2は電流のグラフを用いて考えていきます。10分から15分と問題文に書かれているので、時間を用いて計算する際には(60×5)秒で計算することに注意しましょう。問3は生地がなぜ100度から変化していないのか考えさせる問題でした。従来の実験問題にない問題だったので考察する力が必要でした。

 

4 センター試験(2020年度版)の「物理基礎」の試験分析

続いてセンター試験2020年度の物理基礎の問題の分析に入ります。

大問1

物体と運動のエネルギーや電気、熱など様々な分野から幅広く出題されました。問1は、ばねの問題でした。3つのばねをどう見立てるかで問題がとけるか解ると思います。問2は等加速度運動の問題です。力の向き等を図に書き入れながら計算していきましょう。問3は電気屋電流の問題です。日常的に使っている送電線の問題でした。日常のことにも物理が関係しているので、日頃からこの仕組みは物理でいうとなんの減少なのだろう?と考える力が必要です。問4は波の問題です。振動数と唸りの周期について考えながら計算していきましょう。問5は正誤問題です。正しくない部分を文章中から見つけながら選択肢を絞り込んでいきましょう。

 

大問2

波動や電気の問題です。問1は与えられた図から数字を拾いながら考えましょう。問2は波の形状も検討にいれながら解いていきましょう。問3は電源の電圧や抵抗を考えながら計算していきましょう。問4は抵抗の計算をしながら、文章に適しているものを選びましょう。

 

大問3

力学の問題です。A問題は力学の問題です。問1は等加速度運動の問題です。正確に公式を暗記していれば解ける問題です。問2は重力の位置エネルギーを考えながら解いていきましょう。B問題は運動の問題です。問3は等速度運動の問題でした。問4は等加速度運動の問題でした。

 

センター試験と大学入学共通テスト試行問題のここが違う!共通テストを元に解説!

いかがだったでしょうか?ここまで共通テストの施行調査とセンター試験の2020年の解説をしてまいりました。それぞれのことはよくわかった。けれど何が変わったかまではいまいち変わらないという人も多いのではないでしょうか。ここからは共通テストとセンター試験の違いがわかる問題をピックアップして解説します。先程、物理基礎は他の共通テストの問題に比べて、変わっていないと説明したのですが、大きく変わっている部分もあります。具体的には、出題されている題材がより日常生活と関連している場合が多くなりました。

例えば、今までのセンター試験であれば、ある小球が、ある回路が、と一般化してきたのに対し、大学共通テストになってからはできるだけ具体的なイメージを持たせるように状況の説明が加わっています。共通テストでは、回路の抵抗がパンケーキであったり力の働きが力士の話となっている点が、いつもよりも日常に即していて変わったと感じました。イメージを持たせるためとは言いましたが、今まで説いていた問題とどのように同じと考えられるのかのイメージが場合によってはしづらく、その点で難しくなったと思います。一様に難しくなったとは言い切れませんが、もし形式が苦手だと感じたら早め早めに対処していきましょう。それでは、少し詳しく変更が顕著に表れた問題を見ていきましょう。

 

 

 

上の問題は、大学共通テスト問題の大問3の冒頭です。この問題は先ほど少し言及したように、ケーキの生地を抵抗とみなした回路問題となっており、勉強を日常生活に役立てさせる狙いがよく表れています。問題文は長く、とても難しく見えますね。普段問題集などででてこないような形式の問題であり、その点で思考力を試す問題になったと感じます。この文章だけでは、生地を抵抗と見立てて問題を解くという発想は出てこないかもしれません。しかし、次のページをみてみると、実は「ケーキの生地を抵抗と見立てる」としっかり書かれているのです。思考力を試す問題に変えるという試みではありましたがじつは、そう発想する思考力が要求されているわけじゃないのです。

 

重要なことは文章をしっかり読み、書かれた条件をしっかりと理解し、物理的に表現すればよいということですね。なれるまでには時間が少々かかるかも知れません。しかし、それを乗り越えたらみんなが形式に慣れていない分きっと周りよりも一歩先に進んでいますよ!

よくあるQ&A

センター試験の過去問題は使えますか?

センター試験の過去問題も共通テスト対策にはとても有効です。

共通テストになったことで思考力を問うような問題が増えることが試行調査からも明らかになっています。しかし思考力を問う問題では前提としてセンター試験に出ているような問題の知識がなければいけません。

そのため、センター試験を演習として利用するのはとても有効な対策方法といえます。

しかし、センター試験過去問問題の優先順位はそれほど高くないことには注意しましょう。

共通テスト対策のために使える問題として、センター試験の過去問題・共通テストの試行調査・市販の予想問題集の3つが挙げられます。

理科・社会は比較的傾向の変化は少ないですが、まずは試行調査の内容をしっかりと理解するようにしてください。

その次におすすめなのが市販の予想問題集です。

傾向が変わることを考えるとセンター試験の過去問題よりもこちらのほうがおすすめといえます。

そして最後にセンター試験の過去問題ををしましょう。そのため優先順位は

  1. 施行調査
  2. 市販の予想問題集
  3. センター試験過去問

になります。

共通テストの予想問題集は使ったほうが良いですか?

とても有効です。しかし、予想問題集として発売されていても内容は異なることがあるので、注意するようにしてください。

具体的には

センター試験の過去問題を扱っている場合

試行調査を扱っている場合

オリジナルの予想問題を扱っている場合

の3つがあります。

「予想問題」という言葉だけを見て買うのではなく、内容もきちんと確認するようにしましょう。

前の質問で述べたように、この3つの優先順位は

  1. 施行調査
  2. 市販の予想問題集
  3. センター試験過去問

となりますので、自分に必要なものを確認してから使うようにしましょう。

予想問題集や過去問題に取り組むのはいつ頃がいいですか?

早ければ早いほど良いです。

しかし基礎的な知識を十分に身につけられていない段階では問題を解いても意味がありません。

こちらの記事ではゼロから早慶まで対応するための参考書のルートを紹介しています。

これでゼロから早慶まで!おすすめ物理基礎の参考書ルート

各参考書がどのレベルに対応するものかなのかや、終了後に取り組んでほしい参考書なども紹介されています。

こちらの記事を参考にしながら、日東駒専・大東亜帝国レベルの参考書までやってから予想問題集や過去問題に取り組むのがおすすめです。

【地理】共通テスト対策におすすめの参考書一覧

教学社 共通テスト問題研究 物理・物理基礎

河合塾 共通テスト攻略レビュー 物理基礎・物理

駿台 共通テスト問題集 センター過去問編 物理基礎

各参考書の特徴を紹介!

上では共通テストで使える参考書一覧を記載しましたが、出版社によって参考書には違いがあります。

そこでここでは各参考書ごとの特徴をご紹介します!

科目ごとに収録内容には多少のばらつきがあります。そのためここではおおまかな傾向を挙げますが、実際に購入する際には自分に必要な参考書の中身を確認するようにしてください。

「数学社 共通テスト問題研究」の特徴

試行問題

2回分

センター過去問

本試験8年分(2013年~2020年)

追試験2年分(2018年・2019年)

オリジナル問題

2回分

「河合塾 大学入学共通テスト攻略レビュー」の特徴

試行問題

1回分(2018年実施分)

センター過去問

本試験6年分(2015~2020年)

追試験3年分(2017~2019年)

オリジナル問題

なし

「河合塾 共通テスト総合問題集」の特徴

試行問題

1回分(2018年実施分)

センター過去問

なし

オリジナル問題

5回分

「Z会 共通テスト実践模試」の特徴

試行問題

1回分

センター過去問

なし

オリジナル問題

収録あり

「Z会 はじめての共通テスト対策」の特徴

試行問題

2回分

センター過去問

なし

オリジナル問題

収録あり

「駿台 共通テスト問題集 センター過去問編」の特徴

試行問題

2回分

センター過去問

本試験5年(2016~2020)

追試験3年(2017~2019)

オリジナル問題

なし

「教学社 大学入学共通テストスマート対策」の特徴

試行問題

1回分

センター過去問

収録あり

オリジナル問題

収録あり

「駿台 共通テスト問題集 マーク式実践問題編」の特徴

試行問題

2回分

センター過去問

なし

オリジナル問題

収録あり

他科目の共通テスト対策情報の紹介

アクシブblog予備校では各科目の共通テスト分析記事を作成しています。

ぜひ参考にしてみてください。

【全科目まとめ】共通テスト対策におすすめの参考書一覧

 



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