こんにちは。アクシブブログ予備校です。
今回は、1年生や2年生の方々に、地歴公民の共通テスト対策について解説していきます。
受験本番を控えた3年生や高卒生と、入試までかなり時間があり、かつ学習範囲もまだまだ終えていないという1・2年生とでは、全くもって必要な準備が変わってきます。
これまでのセンター試験の地歴公民では、ラスト半年くらいの追い込みでそこそこの点数を確保できたという受験生も多数見受けられたでしょうが、今年度からの共通テストでは「思考力」を要する問題をベースに、直前の知識の詰め込みでは太刀打ちできない構成になっています。
それを受けて、本ブログではまだ受験まで時間のある1・2年生のみなさんに、
・共通テストはどんな問題が出る見込みなのか、どんな能力が求められるのか
・長期的な対策として、どんな準備をしていけばいいのか
について解説していきます。
地歴公民の問題を確認
まずは、共通テストの地歴公民ではどのようなタイプの問題が出てくるのかを、過去2回の試行問題から確認します。
1.知識問題
まずは、知識問題です。学校の定期テストでもおなじみでしょう。「誰が何をした」などの出来事や、政治制度の機能といった事柄についての理解が問われます。ただここでは一問一答的な断片的な知識ではなく、政治対立の流れや制度設立の背景など、時間の流れや因果関係とを結びつけた体系的な知識が必要です。
この知識問題の中身については、センター試験時代からさほど大きな変化は見られません。しかし科目全体の中の割合では、センター試験と比較して減少傾向にあります。
そしてこの知識問題では、出来事や政治制度などを論理的に理解できているかが問われています。
出題者・大学側は、地歴公民で使う用語を暗記してほしいわけではありません。高校生には、物事の関係性や問題構造を学ぶことで、将来ビジネスや公共のお仕事においての問題解決に役立ててほしいという側面があります。なので得点に直結するもののは、出来事の背景や制度設立の目的を問うもの、時間の流れの理解を測るものがメインです。
2.資料問題
次に、資料問題です。共通テストでは、統計データや歴史資料を使った出題が多く見られます。センター試験の時代よりもその傾向は強く、かつ1問の中でも複数の資料を提示して解答に時間をかけさせるものも各科目で散見されました。
これら資料を使った問題では、手持ちの知識を参考に、提示された情報を使って選択肢を比較・正答していく必要があります。情報と既存知識のリンクをメインとした問題もあれば、共通テストでは、データから何が言えるかという情報処理能力のチェックに偏った問題も見られます。
3.読解問題
最後に、読解問題です。試行問題をまだ見ていないという方はおそらく戸惑うかもしれませんが、事前の知識を特段用いることなく、問題文で提示されている情報を適切に解釈している選択肢を選ばせるような問題が、公民科目でいくつか見られました。教科書で登場する理論とそれに対応した政策を選ばせる問題、生徒の主張を言い換えた問題など、具体と抽象を行き来させながら、きちんと趣旨を追いかけられるかが見られています。
文章読解を主とした問題では、提示された情報から過不足なく意味を理解することが求められます。上の資料問題の狙いとも若干重なります。とりわけ公民分野は、「議論」を土台とする学問でもあります。ゆえに、様々な人の主張を論理的に解釈できる能力は非常に重要です。
高1、高2のうちにできる共通テストに向けた準備
1.授業で習った範囲を図解してみる
授業や教科書で習った知識は、それぞれをつなげて構造的に理解する必要があります。共通テストの知識問題では、国家関係や時間の流れ、制度設立の因果関係など、順序を意識した理解が求められます。
そこで、矢印などを用いて人物や出来事の関係性を図で表してみることをおすすめします。世界史や地理では、地図を用いながらノートに書いてみるのもいいでしょう。
最初から教科書を目で追って理解できるという人は特に必要ないかもしれませんが、授業を終えると全く記憶が残ってないという人は、簡単でいいので、大まかに物事の関係性をビジュアルで捉えられる練習を積むといいと思います。
高校のレベルでは難しいという人は、中学校の範囲でも構いません。特に江戸幕府の三大改革あたりは、時代背景と政策、結果など様々な要素が連動していて構造的にも理解しやすいので、一度試しにノートにまとめてみてもいいかもしれません。
2.丁寧な講義系参考書で、大まかに構造を理解する
あらかじめ、教科書の範囲を大まかにかつ丁寧にレクチャーしてくれている参考書を使うのも非常に有効です。日本史であれば「金谷の日本史 なぜと流れがわかる本」のような、薄くてもしっかりと物事の流れ、目的と背景が説明されている本は1・2年生にはピッタリの教材でしょう。今後教科書やハイレベルな参考書に取り組む上でも、どこが単元のポイントなのかを注意しながら学習できるのでおすすめです。
また公民科目では、KADOKAWAの「○○が面白いほどわかる」シリーズや、「世界一わかりやすい○○」シリーズで基礎から共通テストの平均点レベルまで押さえることができます。こちらも丁寧にポイントを解説してもらいながら、入試本番での出題のされ方まで説明されているものばかりなので、3年生から手に取る場合でもお得な参考書です。
3.現代文の入門レベルの参考書を購読する
科目の内容の理解、また共通テスト本番での高得点の獲得には、「読解力」が必要です。読解力を鍛えることで、物事の関係性を正しく理解する力が身につき、上記で紹介したような読解問題はもちろん、普段の学習でも大いに役立ちます。
読解の基礎を身につけるために、現代文の入門レベルの参考書で「読解力とは何か」という根本の問題から学ぶことがマストです。
まとめ
いかがでしたか。
1・2年生のみなさんはまだ受験まで余裕があります。しかし、がむしゃらに学習すればどんな人でも結果がついてくるかといえばそうではありません。共通テストに改変された今後は、よりその傾向が強くなるでしょう。
用語暗記、語呂合わせのような断片的な知識の補充に走らず、知識と知識をつなげて理解することを心がけましょう。
なお以下の記事では、共通テスト対策に向けたおすすめの参考書とそれらの活用法について解説しています。参考書を中心に自分の力で学習を進めていきたいという方は、ぜひ一度目を通してみてください。
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